
昨今の社会問題について、誰も言えなかった言葉で鋭く切り込むコメンテーターのエンドウさん。「もし、こんなコメンテーターがいたら?」を描いた洋介犬(@yohsuken)さんの「反逆コメンテーターエンドウさん」が痛快だ。いじめ問題や少年犯罪、偏向報道やアンチにも正面から立ち向かう、世の中の理不尽への皮肉を込めたコメントが読者にびんびん響いている。
■ズバッと反逆!!忖度のないコメントが人気のコメンテーター
集団いじめで不登校になった子どもに対して「心のケアを優先する」と対応する学校に対して、「治療すべきは加害者の子ども」といじめを隠蔽する学校にズバッと一言。「現在の若者は特に心が病んでいる」という発言に対しても「昔から少年犯罪はバリバリにあった」と、真っ向からメディアに切り込んでいくコメンテーターのエンドウさん。
このキャラクターが生まれたきっかけについて作者の洋介犬さんは、「7年ほど前にSNS投稿用に『もし忖度(という言葉は今ほど浸透していませんでしたが)なしで、凝り固まった定形のやりとりを無視するコメンテーターがいたらどうなるだろう?』という想定で描き始めました」と振り返る。
また、エンドウさんで反響の大きかった作品については、「『キラキラネーム』の回や『こどもハーネス』の回、『陰謀論』の回など読者さんの生活に微妙にマッチし、他人事でない回がやはり反響が大きい」とコメント。予想よりも優しい、泣ける話に好感を持ってもらえたのは意外な発見だったようだ。
今時のコメンテーターよりもよっぽど爽快という意見も多く聞こえてくる本作。社会的問題や「今の若者」とひとくくりにしたいメディアにも真っ向から立ち向かう「反逆コメンテーターエンドウさん」。読んだ後は“スカッと”すること間違いなしだ。
取材協力:洋介犬(@yohsuken)