
アイドルを夢見る練習生たちが数々の試練を乗り越え、デビューを掴むために努力する姿が人気を集めた韓国のオーディション番組「BOYS PLANET」(通称ボイプラ)。番組に出演したことで話題となったJONG WOO・SEONG MIN・YE DAM・JAY CHANGと、「高等ラッパー4」への出演やCiipherでの活躍が知られているTAGの5人が「ONE PACT」としてデビューすることが決定した。グループ名には「1つになってインパクトを作る」という意味が込められており、正式デビューを前に11月17日には日本でファンコンツアー「2023 ONE PACT FANCON TOUR IN JAPAN」が開催される予定。今回、デビュー準備で忙しい日々を送るメンバーにリモートインタビューを敢行し、グループ結成までの道のりなどを聞いた。
■また絵を描くことができると思えた(TAG)
——どのようなきっかけで、この5人が「ONE PACT」としてデビューすることになったのですか?
JONG WOO:会社と相談しながらですが、僕から個人的に連絡して4人を集めました。実は、僕はずっとグループを組みたかったんです。もしグループを作るとするならどんなメンバーがいいかと考えたとき、このメンバーたちがそれぞれ持っている長所がいいな、集まったらうまくいきそうだなと思って、決めました。結果的に、僕の思った通りのグループになったんじゃないかなと思います。
——連絡を受けたとき、ほかのメンバーはいかがでしたか?
SEONG MIN:僕の場合は一度デビューしたこともあったのですが、ずっとアイドルの夢を追いかけてきたので、このような提案をしてくれることがありがたかったですし、新しい挑戦だな、とも感じました。もし提案を受けることになったら、人生が変わるじゃないですか。でも、悩む前に「こんないい機会があるなら、やらなくちゃ!」「こんなにカッコいいメンバーたちと一緒にやれるんだ!」と思って、すぐにOKしました。
YE DAM:僕も、連絡が来てからいろいろと考えました。そのときは、まだTAG兄さんのことを知らなかったんですが、ボイプラでみんなと出会って仲良くなっていたので、最終的には一緒にやりたいと思いました。
JAY CHANG:そうですね。僕もそんな感じで、このメンバーと一緒にやることを決めました。
JONG WOO:ほかのメンバーはすぐにOKしてくれたのに、実はTAGには何回も話をしたんです。だから、そのときの気持ちが気になりますね(笑)。
TAG:(笑)。すごく仲は良いんですけど、落ち着いて考えようと思ったんです。JONG WOO兄さんから連絡がきたとき、ちょうど「人生において、どんなことをすれば自分が幸せか」「どんなことをすべきか」といったことを考えていた時期だったんですね。再デビューしてファンの皆さんの前に立つというのも大きい意味がありますが、簡単には決断できないことだったので、たくさん悩みました。何度も話し合いながら、僕もまた絵を描くことができると思えたので、一緒にやることを決めました。
JONG WOO:最初に集まったときは、みんなそれぞれカラーが違うメンバーなので、大丈夫かな?とも思ったんです。だけど、実際に集まってみるとお互いをちゃんと気にかけるし、練習もしっかりするし、録音もはやく終わるし、今ではすっかり1つのチームのようになりました。もともと仲が良かった上にチームになったので、そこが僕たちの長所だと思います。
JAY CHANG:そして、みんな実力があるところも!(笑)
——「BOYS PLANET」に出演していた他の練習生とは、今も交流はありますか?
JONG WOO:最近、EVNNEのメンバーたちとサッカーをしましたし、出演していた練習生たちとはよく連絡を取り合っています。
YE DAM:僕もよく連絡しています。
SEONG MIN:最近、誰かからメッセージをもらったとかはある?
JAY CHANG:ONE PACTとしてのデビューが決まって、ナ・カムデン(AMPERS&ONE)さんとソク・マシュー(ZEROBASEONE)さんが「おめでとう」とメッセージをくれました!
■僕はファンの方にも“オタク”と呼ばれています(SEONG MIN)
——同じグループのメンバーになり、今は一緒に暮らしているそうですね。宿舎では、どのように過ごしているんですか?
JONG WOO:練習が終わって家に帰ってきたら、一緒にゲームをしたりして過ごしています。僕はあまりしないんですけど、みんなはよく「リーグ・オブ・レジェンド」というゲームを楽しんでますね。
SEONG MIN:練習するときはしっかりと集中して、宿舎では友達のようにゲームしたりご飯を食べたり、そうやってさらに仲良くなっています。仕事とプライベートをしっかり分けていると思います。
——11月17日に、日本でファンコンサートを開催されることが決まりました。公演に向けての意気込みを教えてください!
JONG WOO:日本に一度も行ったことのないTAGさんから一言お願いします!(笑)
TAG:僕は日本に初めて行くので、すごく楽しみにしています。日本でステージに立つことも楽しみですし、お寿司も食べてみたいし…(笑)。日本のファンのみなさんの前でパフォーマンスできることに感謝しながら、一生懸命頑張ります!
——日本に来たら、行ってみたい場所はありますか?
TAG:埼玉に行ってみたいです!なんか…綺麗なイメージがあって。
JONG WOO:TAGは「ワンパンマン」がすごく好きなんですよ。(※「ワンパンマン」の主人公の名前が「サイタマ」)
——ほかのメンバーも、日本のアーティストやアニメなどで好きなものはありますか?
YE DAM:「推しの子」の主題歌を歌っているYOASOBIが好きです。最近、韓国にいらっしゃって「M COUNTDOWN」に出演されて「アイドル」を歌っているのも見ました。
SEONG MIN:僕はファンの方にも“オタク”と呼ばれていて、メジャーなアニメも好きなんですけど、マイナーなアニメもよく見ます。僕が特に名作だと思っているのは、「Angel Beats!」という作品。すごくいいアニメなので、是非一度見てみてほしいです!
JAY CHANG:僕は好きな作品がすごく多いんです。「黒子のバスケ」も好きだし、「鬼滅の刃」も好きだし、「君の名は。」は“人生映画”だし、ゲームも好きだし…。
JONG WOO:はい、そこまで!(笑)僕は「ハイキュー」が好きですね。日本は部活がすごく盛んじゃないですか。韓国にも部活があるにはあるんですけど、日本ほどではないので、文化的にも新鮮に見ることができました。
——ありがとうございます。それでは、ファンコンサートを楽しみにしている日本のファンのみなさんに一言お願いします!
JONG WOO:これはYE DAMが言います!
YE DAM:え~っと…。
SEONG MIN:「ファンのみなさん」から始めれば大丈夫だよ(笑)。
YE DAM:ファンのみなさん!すごく待ってくださったと思いますが、ONE PACTとして素敵な音楽とステージ、そして面白いコンテンツを準備しているので、たくさんの方に来ていただいて、楽しんでもらえたらうれしいです!
※後半記事は11月中に公開予定です。
取材・文=西 真由佳