
「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載中の「深東京」は、罪を犯した人が堕ちると言われる都市伝説の街が舞台の作品だ。その独特な世界観とストーリーが人気を博し、単行本が第3巻まで発売されている。今回は、本作の誕生秘話や裏話などについて、榊健滋(@sakakikenzi)さんにインタビューした。(※榊健滋 「榊」は正しくは「木へんに神」)
――榊健滋さんが漫画を描くようになったきっかけを教えてください。
姉が絵や漫画を描いていて、真似をしていました。学生の頃の学園祭では描いた複数の絵が評価され、クラスの優勝に一役買いました。その頃から絵や漫画を仕事にしたいと考えていましたが、絵は上手い人がたくさんいて漫画のほうが向いていると感じて漫画の道を選びました。
――「深東京」のアイデアはどのように誕生しましたか?
「深東京」は、怖い異世界に行く話を描きたいというところが出発点です。あとは、地獄をデスゲーム風に味付けできないかと思い、そこから肉付けしていきました。
――罪を犯した者が堕ちると言われている都市伝説の「深東京」は、どのような場所なのでしょうか?
「深東京」は死者が死の原因を作った相手を道連れにして復讐できる、ボーナスステージのような場所です。
――本作を描く際に、苦労された点などはありますか?
本作を描く前に違う話をいろいろ作っていたのですが、全然通らず没の連発だったので、何度ももう辞めようと思いました…。編集との打ち合わせも苦痛に感じる日々が続きました。その後本作が生まれ、それまでに比べてかなり精神的に楽になりました。
――双子の主人公・ヨミとヤミは、『体の状態をお互いに共有する』という不思議な体験をしていますね。榊健滋さん自身、双子には不思議な力があると思いますか?
不思議な力があればおもしろいと思いますが、そうでなくとも双子には魅力を感じます。IFの自分を見てみたいです。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
ダークな世界観に興味がある方もそうでない方も、ぜひ一度読んでみてください。
担任の先生が自殺したことで、同じクラスメートと深東京に堕ちてしまうヨミとヤミ。今後はどんな展開が待ち受けているのか、気になるところだ。榊健滋(@sakakikenzi)さんの漫画に関する情報はTwitterでも投稿されているので、気になる人はチェックしてほしい!
取材協力:榊健滋(@sakakikenzi)