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キャンプ場徹底解剖!「八風キャンプ場」(三重県菰野町)|伊勢湾を望む鈴鹿山脈の麓、美しい川に囲まれたキャンプ場

  • 2022年9月3日
  • Walkerplus

キャンプ場を選ぶ際、ロケーションは重要なポイントの1つ。三重県菰野町にある「八風キャンプ場」は2つの川に囲まれており、川遊びを満喫したいキャンパーなどに人気のキャンプ場だ。現地を取材し、利用者のリアルな目線で徹底紹介する。

■【ロケーション】2本の川に囲まれた、自然豊かな敷地
三重県と滋賀県の県境を走る鈴鹿山脈の八風峠から、少し東へ下った場所に作られた「八風キャンプ場」は、東海環状自動車道・東員ICから車で約20分の距離に位置している。名古屋市内からなら、所要時間は約60分。インターを降りたら南北に走る国道306号線へ向かい、「八風キャンプ場」の看板を見つけたら西方面へ。約7分進むとキャンプ場の入口が見えてくる。

場内を走る車の走行速度は時速5キロと決められており、傾斜を下る一方通行。夜間は入場門が施錠されるため、車の出入りができなくなる(施錠時間は時期などにより異なる)。北側に田光川、南側に栃谷川が流れており、どちらの川も遊べるように整備されている。区画によっては木が多い場所もあるが、場内全体としては山から海へ向かう東方面に見通しがよく、遠くに四日市の街並みが広がっている。周囲に民家の明かりはほぼなく、夜は満天の星、夜明けには水平線から昇る朝日も見ものだ。

■【キャンプサイト】自然の地形に合わせた区画分け
宿泊スペースは、車を横付けできるオート区画が45サイト、バンガローが9棟、コテージが1棟、セントラルロッジが1棟ある。加えて、日帰りでも利用できるバーベキュー場が18区画と、プライベートバーベキュー場の東屋が3棟。さらに、デイキャンプエリアが6カ所あり、そのうち4カ所は16時からライダーサイトとしてテント泊ができる。ほとんどの区画や棟は指定不可だが、オート区画では唯一、広々とした見晴らし台付きの26番サイトだけが予約時に指定可能。繁忙期はすぐに埋まってしまう人気サイトなので、早めにチェックしよう。

■オート区画
自然の地形に合わせて区切られているため、オート区画は形も広さもさまざま。地面は砂が多い土で若干ペグが抜けやすいので、長めの鍛造ペグやV字ペグなどを使用すると安心だ。峠からの強風が吹き抜けることもあるので、風が気になる人は見晴らし台のすぐ下にある16~22番サイトがおすすめ。24番サイトなど、水深2~3メートルの淵から近い川岸も人気がある。浅瀬で安全に遊びたい人は、栃谷川に面した44~49番サイトが便利。

焚き火は焚き火台を使用すればOKで、花火も手持ちタイプなら問題ない。一部サイトではAC電源(500円、要予約)が使用でき、1区画10アンペアまで利用可能だ。

■デイキャンプエリア

デイキャンプエリアは2本の川岸に点々と整備されており、全部で6カ所ある。傾斜のある栃谷川上流に整備されたデイキャンプエリア1と、岩場が多いデイキャンプエリア2ではテントやタープを張ることができず、バーベキューもNG。ほかの4カ所は手持ちのギアを持ち込んで日帰りバーベキューも楽しめる。ただし場所は先着順なので、確実にバーベキューを楽しみたい人はバーベキュー場を予約しておいた方がいいだろう。

また、栃谷川に架かる橋の両岸にあるデイキャンプエリア3~6は、バイクや自転車、徒歩での来場者に限り宿泊が可能。バイクや自転車はテント横に駐輪して利用する。

■バンガロー
バンガローは6畳、10畳、15畳の3タイプがあり、6畳と10畳は同じエリアに建てられている。建物の前には、バーベキューができるスペースを確保。建物内にはコンセントが2口あり、エアコンを含めた20アンペアまでの電気が使用できる。梁やフローリングに木目が露出し、木の温もりにあふれた気持ちのいい空間だ。

なお、ローテーブルは備え付けられているが、布団などの寝具はないので持参しよう。布団のレンタル(1組2000円)は冬季限定(10月1日~3月31日)で対応してくれる。

15畳タイプのバンガローは「楠」と「桜」の2棟が、ほかのバンガローとは少し離れた場所に建てられている。それぞれ専用の炊事場があり、冷蔵庫、ロフト、コンセント4口、エアコンに加えて薪ストーブも完備するなど充実した設備が好評だ。さらに、「桜」にはドラム缶風呂とBBQコンロがあり、アウトドアならではの思い出作りにうってつけ。

■コテージ、セントラルロッジ
コテージはほかの利用者があまり立ち入らないバンガローエリアの奥にあり、プライベート感満点。多様な設備で高い利便性を保ちながら、専用のバーべキュー場や川があるなどアウトドアも満喫できる。イベント「DOG DAY」開催日を除いてキャンプ場内はペットNGだが、コテージに限っては建物内でも常時ペットの犬を同伴できる(予約時に要申告)。

最大100人まで収容できるセントラルロッジは、合宿や研修などの団体利用向け。中はロフトが付いた18畳の部屋が4室つながっており、1部屋ずつでも、4部屋をつなげても利用できる。さらに、引率者向けに和室が1室用意されている。

■【各種設備】販売品やレンタル品が充実!水回りは清潔感あり
受付はすべて管理棟で対応。隣にはセンターハウスがあり、薪(針葉樹1束600円、広葉樹1束800円)や炭(3キロ800円)、カセットボンベ(1本400円)などの消耗品からカップラーメン(300円)、水(2リットル200円)などの食料品まで品揃え豊富な売店がある。毛布(500円)や焚き火台(1000円)などのレンタル品もあるので、困ったことがあったら立ち寄ってみよう。

トイレは4カ所、炊事場は9カ所あり、比較的どの区画からも近く使い勝手がいい。トイレはすべて温水洗浄便座付きの水洗トイレ。管理棟前のトイレにはコインドライヤー(5分100円)、センターハウス裏のトイレにはコインシャワー(10分300円)と貸切家族風呂(45分1600円、要予約)、多目的トイレが一緒になっている。

炊事場はすべて屋外にあり、周囲には使い終わった炭を捨てるためのドラム缶が設置されている。スポンジや洗剤はないので持参するか、センターハウスで購入を。ゴミの回収はしておらず、生ゴミからペットボトルまですべて持ち帰る必要がある。

バーベキュー場は日帰りでも利用できるが、17時~21時は宿泊者のみ使用可能(1区画1000円~、要予約)。各区画では手狭な場合などに活用しよう。ドラム缶を縦半分にカットしたBBQコンロと、6人掛けのイス、テーブルが利用できる。

■【おすすめポイント】夏は川遊び、冬は雪中キャンプが楽しい!
このキャンプ場最大の魅力は、川遊びに最適なロケーション。場所によっては水深2~3メートルもある深い淵から足首くらいの浅瀬まであり、大人から子供まで大はしゃぎできること間違いなし。また、田光川と栃谷川の合流地点は特に眺めがよく、穏やかな川の流れに身を任せながら四日市の街並みまで見通せるのもほかにはない楽しみだ。バーベキューやテント設営不可のこどもひろばなど、小さな子供が安心して遊べるエリアもある。

冬になると雪が積もることもあるため、雪中キャンプも可能。いつもと違った幻想的な雰囲気に包まれた白銀のキャンプ場で特別なアウトドア体験ができると、注目が集まっている。雪中キャンプが不安な人は、エアコンが完備されているバンガローを利用するのもいい。10月以降の平日なら、土鍋、コンロ、布団のレンタルが付いた鍋プラン(1人3000円、バンガロー利用料・場内整備協力費込み)などお得なプランもある。

ほか、全区画で犬の同伴がOKとなる「DOG DAY」、11月~3月の平日に1人でオート区画を利用するとお得になるソロキャンプ割引など、ユニークな期間限定イベントを多数開催。ファミリーからソロまで、さまざまな楽しみ方ができる。


取材・文=大川真由美/写真=古川寛二

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