
今年のGW、皆さんはどのように過ごすだろうか?アウトドアや旅行などに出かける人もいると思うが、一方でのんびりと家の中で過ごしたいという人も多いだろう。今回は、長期休みを“おうちで楽しむ派”におすすめしたい、2022年にウォーカープラスで配信した中から反響が大きかった漫画を紹介する。
今回紹介する漫画の作者は、主にSNSで創作活動を行っているチャロス(@Cha_ros)さん。ラブコメをはじめ、シュールな話や切ない話、家族モノなど、さまざまなジャンルの漫画を投稿して人気を集めている。
考えさせられる結末の漫画や妖怪や都市伝説を扱った漫画を得意にしているチャロスさんだが、今回は大きな反響があった、都市伝説をモチーフにした漫画「うしろのメリーさん」をこのGW期間に読んでもらいたく、再度紹介したい。
まずは、日本で語り継がれる都市伝説「メリーさんの電話」をご存じだろうか?ある少女が引っ越しの際に海外製の人形「メリー」を捨てた。新しい生活に慣れ、人形のことも忘れた頃、ある1本の電話がかかってくる。「あたしメリーさん。今ゴミ捨て場にいるの」。一旦そこで切れたが、次に「あたしメリーさん。今〇〇駅にいるの」、そして次の電話は「今、〇〇(近所のお店)の前にいるの」。そしてついに「家の前にいるの」!!少女は恐怖のあまり電話線を引っこ抜く。しかし鳴るはずのない電話が鳴り、最後は「あたしメリーさん。今あなたの後ろにいるの」…という話だ。かかってくるはずのない電話、徐々に人形が近づいてくる恐怖、最後は自分の背後を取られるという戦慄の結末に、想像するだけで背筋が凍る都市伝説だ。
今回描かれているのは、この「メリーさんの電話」の“令和版”ともいえるお話。ターゲットのもとへ行こうとするメリーさんだが、片手には現代ならではの“携帯電話”を握りしめている。そして、家の前まで来た段階で、今度は逆に現代だからこその“壁”にぶつかってしまい…。
漫画を投稿していたTwitterのリプライ欄は、「多分これが尊いの具現化なんだろうな」という声や「不覚にもメリーさんが可愛く感じてしまった」「うちにも来ないかなメリーさん…」といった、作中で意外な一面を見せたメリーさんへの感想などで盛り上がりを見せた。
「あの有名な都市伝説が現代で起こったら…」という設定の漫画。「妖怪だからオートロックも突破できるだろう」「昨今は犯罪者も侵入するのに、侵入できないメリーさんって…」という突っ込みはさておき、この話のラストには優しい結末が待ち受ける。メリーさんは最後には青年を怖がらせることができたのか?メリーさんはどうやって青年の“うしろ”へ行けたのか?その結末は、このGWにゆっくり漫画を読んで確認してみて!
画像提供:チャロス(@Cha_ros)