洋服を作ったり、既製品のボタンがとれたり、ボタンのつけ替えをしたいときに、パパッと綺麗にボタンをつけられたら良いですよね!ここではボタンをつけた裏側も綺麗、さらに布地がもたつかずにすっきりととめられる、四つ穴ボタンのつけ方をご紹介します。
はじめに
今回は四つ穴ボタンの付け方をご紹介します。
洋服を作る時だけでなく既製品のボタンが取れてしまったときボタンの付け替えをしたいときにも役立ちます。
今回は四つ穴ボタンのたくさんあるつけ方のうちのひとつ、糸がボタン穴に平行に渡るつけ方をご紹介します。
必要なもの
・縫い針
・ピンクッション
・手縫い糸
・糸切りはさみ
・チャコペン
・指ぬき
・四つ穴ボタン
使用する糸はボタンの大きさや重さ、表布の厚さを考慮して決めます。
ブラウスやシャツなどの薄地は30番手の糸、ジャケットやコートなどの厚地は20番手の糸、細い糸を使用する場合は2本取りで使うのがおすすめです。
今回は少し厚めの布地で直径2センチの大きめのボタンなので、20番手の糸を使っていきます。
それでは始めていきましょう。
まずは針と糸の準備をします
針に糸を通して糸の端に玉結びをしましょう。
ボタンを付ける位置にチャコペンでおもて側に印を付けます。
左上の図のように①のボタンつけ位置におもて側から針を入れて少しだけ生地をすくい、②の位置から針を出します。
今度は①の少し右側③から針を入れて布地をすくい、④から針を出し糸を通しましょう。
ボタンを手に取りおもて側から見て左上の穴に、ボタンのうら側から針を刺します。
そのままボタンのおもて側から右上の穴に糸を渡し、先ほど針を入れた③の場所に針を刺します。
この時に「糸足」といって布地とボタンの間にゆとりを持たせます。
この糸足がないとボタンをとめるのがキツくなったり、ボタンホール側の布地にボタンが埋まったりする原因になります。
特に厚みのある布地に影響が出やすいので、厚手のコートなどはしっかりと足をつけてゆとりをもたせましょう。
右側は糸足のあるものです。布地のゆがみだのなくきれいに付けられています。
反対に左側は糸足のないものです。周りの布地が引っ張られて歪んでいるのがわかります。
ボタンホール側の布地の厚み分より少し多めに糸足分のゆとりをもたせましょう。
次に布地のうら側から、おもてから見て④の場所に針を刺します。
ボタンの左下の穴にうら側から針を刺し、そのままボタンのおもて側から右下の穴に糸を渡します。
また③の場所に針を刺します。
先ほどと同じくらいに布地とボタンの間に糸足分のゆとりをもたせましょう。
これを繰り返してボタンの穴にそれぞれ2~3回糸を渡します。
糸を引きすぎて糸足がなくなってしまわないように注意しましょう。
糸足がきちんとあるか最後にチェックしましょう。
布地とボタンの間に糸を出します
ボタンと布地にわたっている糸をギュギュっと引き締めるようにして糸を巻きつけます。
この時にボタンが糸と一緒に回転しないように向きを整えながら巻くのがポイントです。
布地とボタンの間の糸足の上から下まで隙間のないように巻き付けましょう。
巻き終わったらまいた糸が緩まないように、糸で輪を作り、針を下から輪に通して引き締めます。
糸足の根元に2~3回針を通します。
針が通しづらい場合は指ぬきを使うと力を入れずに簡単に針が通ります。
通し終わったら糸足の根元に針を刺して布地のうら側に出します。
うら側に糸を出したら玉どめをしましょう。
玉どめをしたところのすぐぞばに針を入れて、布地の間に針を通し、少し離れたところに針を出します。
玉どめをしたところの布地をしっかりと指で押さえて、糸をキュッと引き、玉どめの玉部分を布地の間に引き入れたら、糸を根元でカットします。
これで四つ穴ボタンがつきました
糸足を作ることでボタンをつけた時にもキレイに、また針の刺す場所を一定にすることでうら側もきれいに仕上がります。
ぜひ挑戦してみてください。
今回は一例に縫えるソーイングの基本から四つ穴ボタンの付け方を紹介しました。
ほかにも2つ穴のボタン、足つきボタンの付け方も解説しているので、気になった方は是非の本のご紹介をご覧下さい。
YouTube動画
こちらで紹介した手順は動画で見ることができます。是非ご覧ください。
ソーイングの基礎をもっと知りたい方におすすめ!
「キレイに縫えるソーイングの基本」では、こちらで紹介した基礎以外にも、たくさんのソーイングの基礎についてわかりやすく丁寧に紹介しております。