
ソーイングに役立つ情報をお届けします!ここでは、服を作るときに必要な、体の各部位の寸法をはかる「採寸」について、イラスト付きで分かりやすく解説していきます。
採寸の目的
物を作る時に何らかの寸法が必要なように、洋服を作る時にも寸法が必要です。そのために採寸(身体の寸法を測る事)をします。
正しい寸法を知っておく事でより自分に合った洋服を作る事ができます。
まずは、最低限必要な箇所だけ採寸をしましょう。
採寸に必要な用具
■メジャー
ひも状の物差しです。数字の読み易い物を選びましょう。
■筆記用具
表を作り、測った寸法を記入しましょう。
婦人の採寸の仕方
正確に測るために、採寸はどなたかに測ってもらうのがおすすめです。
服装は下着をつけ、その上にキャミソールやタンクトップを着た状態で測ります。姿勢は胸を反らせたりせず自然な姿勢で立ちます。
採寸箇所と測り方
*バスト(胸まわり)
胸の一番高い位置を通るようにメジャーを水平にまわし、締めつけないように測ります。
後ろに肩甲骨の張りがあり、どうしてもメジャーが下がり易いので、側面から見て水平になっているかを注意しましょう。
*ウエスト(胴まわり)
ウエストの一番細いところをひとまわりして測ります。空気をいっぱいに吸った状態と吐いた状態では寸法の違いが出てきますので、自然な呼吸を心がけましょう。
*ヒップ(腰まわり)
腰のいちばん太い所を水平にひとまわりして測ります。おなかの出ている人と、太ももの発達している人は少しゆるめに測ります。
*背丈
バックネックポイント(BNP)からウエストラインまでの背中の中心を測ります。
(BNP=首を前に倒した時、後ろの首のつけねあたりに触れる事ができる骨)
*腰丈
ウエストラインからヒップラインまでの距離を測ります。おへそと脇の中間あたりを測ります。
*手首回り
手首の位置を測ります。この寸法はカフス等を作る時に使います。
*袖丈
腕をやや曲げ、ショルダーポイント(SP)から手首の小指側の骨の所までを測ります。
*股上
平らな硬い椅子に腰掛けてウエスラインから椅子までの寸法を測ります。腰の丸みに合わせずに、垂直に測ります。定規を使うと測り易いです。
*股下
股から、くるぶしまでを測ります。
*頭回り
額の中央から耳の上を通って、後頭部の一番出ている所を通りひとまわりして測ります。
婦人服参考寸法 文化式
表をご活用ください。(単位 cm)
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