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第7回 マクロビオティック講師/パトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん
マクロビオティックの神髄。Health & Happiness

  • 2006年12月1日
 

マクロビオティックの貴公子、
パトリシオさんに聞くマクロビオティックの神髄。
Health & Happiness

マクロビオティック講師/パトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん

偏らない、バランスを取って自然叡智に学ぶこと

パトリシオさんにとってのマクロビオティックとは一言でいうとどのようなことですか?

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 マクロビオティックはHealth&Happinessです。私は健康も幸福もまずは全てのバランスによってもたらされると思っています。バランスとは体内環境のバランスであり、体外環境のバランスもあります。またそれら、体内と体外の環境のバランスも保たれる必要があります。バランスの取れた食事を取ることによりバランスの取れた体内環境を維持します。

 もっと掘り下げていえば、良質の食物をバランスよくとる。これによりこれら良質の食物は体内で私たちの良質な血液を作り、延いては良質な細胞を作る。こうして良質な肉体を作ることにより精神のバランスをも保つことができるのです。とても単純なことでしょう?

食と環境は表裏一体 身土不二は環境にやさしい

その通りですね。 では、先ほどのお話で体外の環境にも触れられていましたが、マクロビオティックを慣行することによって、自然環境にもよい影響を及ぼすことが可能ということでしょうか。その場合、具体的にはどういったことが挙げられますか?

 そうです。日本でのマクロビオティックは、主にその玄米を取り入れた食事法ばかりが取沙汰されがちですが、本当のマクロビオティックの意味は自然のバランスを大切に考えながら生きることなのです。その主なところが食ということで、単なる食事療法ではありません。

 私たちはその土地柄、季節に合った食べ物をなるべく余すところなく摂取します。それにより多くの不必要なエネルギー消費の削減、延いては環境汚染の減速に貢献できていると言えるでしょう。具体的に言えば、その土地で取れたものを摂取することにより輸送によって起こるエネルギー消費の減少に貢献することができます。

 また、取れたてのものを輸送期間など掛けずにできるだけ早く消費することにより冷蔵、冷凍保存のためのエネルギー消費も抑えることができるのです。さらには旬の素材を摂ることにより人の体はその季節に対応できる体内バランスを保つことができます。

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 例えば、夏野菜には体を冷やす性質があります。そして冬野菜には体を温める性質がありますね。これらのものを摂取することにより私たちは冷暖房を少しだけでも控えることができるでしょう。これも立派なエネルギー削減です。

 また、マクロビオティック食では必要以上に肉は食べません。肉を食べるということはその肉を得るために何トンもの飼料を消費し、飼育のための水光熱のエネルギーを消費し、輸送、保存のためのエネルギーを消費したということになるのです。

 肉をたくさん食べないということも環境保全につながります。どういった食材を選ぶか、私たちの日常的な選択によっても地球環境は変わっていくということがお分かり頂けたでしょうか。

ますますLOHAS的ライフスタイルと言えますね。今後の活動についてはどのようにお考えですか。

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 今後は、あと4〜5年日本でマクロビオティックの活動をした後、他のアジア諸国にもマクロビオティックを広めていきたいと思っています。

 これまでにも、シンガポール、フィリピン等で久司先生の講演会は開催されたのでこれからはそれらを含め色々なアジア諸国でマクロビオティックの料理法をはじめとするメソッドを伝授していきたいと思っています。

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著書「あまくておいしい!砂糖を使わないお菓子」

■クシマクロビオティック アカデミィ

〒150-0013 渋谷区恵比寿4-24-5 恵比寿パークテラス
TEL:03-5475-3511 受付時間10:00〜18:00 火曜〜土曜
http://www.macrobiotic-academy.jp/
クシマクロビオティック アカデミィ通信教育グループ
TEL:03-5789-8890 受付時間10:00.17:00 月曜〜金曜(但し祝祭日は除く)

■有限責任中間法人KIJ
  ( クシ インスティテュート オブ ジャパン)

http://www.kijapan.jp/

■インタビュー後記

鳥居美百子(とりいみおこ)LOHAS コンシェルジェ(NPOローハスクラブ認定)

本当にすべての事においてバランスが大事であると実感しました。マクロビオティックは宇宙の秩序に基づいた大自然と調和した生活法と言われています。気候・風土に合わせた食事を摂り中庸に保つことが重要で「身土不二」「一物全体」という言葉に表されるように、身体と環境は深い関係にあり、自然の恵みをまるごと頂くことは、生ゴミもあまり出ず廃棄が抑えられます。地球も自然界のバランスが崩れはじめると環境破壊がおこるように人もすべてつながっていて、これからは自然との共生を考え環境に配慮する時代となり、ひとりひとりのLOHASな調和のとれたライフスタイルが求められ、私自身もさらに食を通じてLOHASを広めて行きたいです。

津野智子(つのともこ) LOHASコンシェルジェ(NPOローハスクラブ認定)

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左から津野さん、パトリシオさん、鳥居さん

今までは、私もパトリシオさんが仰る通りマクロビオティックは食事療法の一つのように解釈していましたが、マクロビオティックは地球環境にまで貢献できるんだなぁと改めてマクロビオティックのLOHAS性を知り、これはLOHASコンシェルジェとしてマクロビオティックももっと勉強しなければ!と反省させられました。今後はアジア諸国(インターナショナルシティ)での活動を計画されてるということでしたが、できれば中東で世界平和のために!とか、自然破壊が進む前に中国で!とか見てみたいなぁと思ってしまいました。

※LOHASコンシェルジェについては、LOHASアカデミー

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