「他人のものも、自分のもの」世界の中心にいる子どもが今学んでいること

  • 2025年4月28日
  • レタスクラブニュース
他者との境界線もないので
他者との境界線もないので / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA



日々の暮らしの中で困っていた子どもの行動が、親の「言葉がけ」で変わる!

3歳と2歳の兄妹を育てる新米夫婦のマコさんとユウさん。一筋縄ではいかない育児にしんどさを感じていたなか、「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」のスペシャリスト島村華子先生のアドバイスによって、新たな視点や気づきを得られ気持ちがとてもラクに!
「言葉がけ」で変わる子どもの反応に感動し、子どもの心のなかが少し理解できてイライラが減少。子育てがラクになり、肩の力を抜くことができるヒントがいっぱいです。

※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。






登場人物

新米夫婦のマコとユウ
新米夫婦のマコとユウ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

マコとユウ:子育て中の新米夫婦。「自分たちはこれでいいのか」、不安になりながら子育て中。

きょうりゅうが大好きなアララ
きょうりゅうが大好きなアララ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

アララ:きょうりゅうが大好きな3歳半。あまり言うことを聞いてくれない。

マイペースで食いしん坊なユララ
マイペースで食いしん坊なユララ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

ユララ:マイペースで食いしん坊な2歳児。気の強さを感じて、ママのマコは心配。

幼児教育の教員育成に携わる華子先生
幼児教育の教員育成に携わる華子先生 / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

華子先生:島村華子先生。子どもに対する絶対的な尊敬・尊重を基盤にする「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」についてくわしい児童発達学の研究者。上智大学卒業後、カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、オックスフォード大学で博士号を取得(児童発達学)。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員育成に携わる。

他人のおかずを奪う子には、理由がある。

人のお皿からおかずを取るユララ
人のお皿からおかずを取るユララ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

大人の主観ですね
大人の主観ですね / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

心の理論とは
心の理論とは / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

自分以外も全員アイスが好き
自分以外も全員アイスが好き / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

あと考えられる理由としては…
あと考えられる理由としては… / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

大人と同じお皿で出してみるのもいいかもしれません
大人と同じお皿で出してみるのもいいかもしれません / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA





まずは共感してからです
まずは共感してからです / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

しっかり境界線を引いて
しっかり境界線を引いて / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

同じおかず乗ってるよ
同じおかず乗ってるよ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

ピタ
ピタ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

おなじだ~!
おなじだ~! / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

特別なことなんだなあ
特別なことなんだなあ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA


華子先生のアドバイス:他人のものを欲しがるのは自然な時期


幼児が他の人のものを欲しがることはよくありますが、これは発達段階上、自然な行為です。心の理論が発達していない幼児は、他者の視点から物事を見ることができません。自分の欲求を満たすことが最優先の時期であり、貸し借りといった概念や他者との境界線を理解するのは難しいのです。また、子どもたちは、生まれつき好奇心旺盛です。「誰のもの」という所属性は関係なく、目につくものを触ったり、匂いをかいだり、かじったりするなど、試してみたい強い衝動に突き動かされています。そして、幼児は自分の行動や感情のコントロールを学んでいる途中です。「今すぐ欲しい」という衝動を自分で上手に抑えたり、またそれを大人が子どもに期待したりすることは現実的ではありません。



監修=島村華子、著=てらいまき/『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』








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