やるのは気が重い、やらなくても罪悪感が生まれる大掃除。年末の大掃除は、実は効率が悪いのだそう。特に油汚れの多いキッチンは、気温が比較的高い秋のうちから、コツコツ始めるのがいいそうですよ!
今回は、「ガスコンロ」と周辺の「床・壁・天井」の掃除のコツをご紹介します。これを習慣化すれば、来年のキッチンの大掃除は必要ないかもしれませんよ♪
教えてくれたのは▷藤原千秋さん
住生活ジャーナリスト、ライター。住まい、暮らしまわりに関する執筆のほか、監修や企画、講演などで活動。テレビに「1000種類の掃除グッズを試した主婦」として出演したことも。
キッチン掃除に役立つ藤原さんの推しグッズ5
藤原さんがリアルに愛用している、グッズがこちら!
1.ウルトラオレンジクリーナー/リンレイ
高純度のオレンジオイルが油を溶かして分解するアルカリ性洗剤。幅広い用途に。700ml¥1,304(編集部調べ)
【編集部より】家庭で使いやすくした、プロ仕様のアルカリ性洗剤
一般的に、油汚れなどに使用する住宅用洗剤は弱アルカリ性のものが多いんです。弱アルカリ性の洗剤だと、手荒れはしにくいけど、洗浄力もそれなり。対して、「ウルトラオレンジクリーナー」はプロ仕様の洗剤が得意なメーカーから出ていて、プロを使っているようなものを家庭でも使いやすくしたアルカリ性洗剤。油を溶かす力が大きく変わってきます。さらに、ほとんどが天然由来の成分なのもうれしいところ!決して安いとは言えませんが、藤原さんも大絶賛のグッズなのです。ただし、使用するときは必ずビニール製の手袋を着用してくださいね。
2.DCM 油マジ落ちクロス/DCM
特殊な凸凹加工で、頑固な油汚れに。20cmごとにミシン目あり。約20×22cm(50枚分) ¥547(編集部調べ)
【編集部より】繰り返し使えるのでコスパもよし!
表面はザラザラとしていて、このなんとも言えない凸凹素材で頑固な汚れを落としてくれます。やぶれにくいので素材なので、洗って繰り返し使うこともできますよ。油が固まっていてゴシゴシ擦りたい場所にもおすすめ!
3.キュキュットクリア除菌Clear泡スプレー/花王
パワフルな泡をスプレーするだけで、油汚れも水あかも落とす食器用洗剤。300ml ¥330(編集部調べ)
4.クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート ストロング/花王
ベタベタした汚れをさっと落とす弱アルカリ性のお掃除シート。12枚入り¥473(編集部調べ)
5.キッチン泡ハイターハンディスプレー/花王
塩素系漂白剤が主成分。泡でとどまって除菌、ウイルス除去、消臭、漂白。400ml ¥285(編集部調
べ)
面倒な掃除エリア:ガスコンロ
調理後すぐ、コンロに余熱が残っているときが絶好のタイミング。焦げやこびりつきは、早めに手を打つのが一番です!
■"洗剤湿布"で汚れをゆるゆるに!
使用するのは「ウルトラオレンジクリーナー/リンレイ」と「DCM 油マジ落ちクロス/DCM」。洗剤をまんべんなく吹きかけたあと、特に汚れが気になる部分は上からクロスをペタッと張りつけ、約15分放置する。
貼りつけたクロスを使って、油汚れや焦げつきを重点的に、やさしくこする。クロスはラップでも代用可能。汚れが落ちたら、洗剤を拭き取り、から拭きをして仕上げる。
■食器と同様に五徳を洗う
五徳や受け皿など、コンロまわりの外せる部品は中性洗剤で洗って。「食器と同じ感覚で、食洗機に入れてもOK」
面倒な掃除エリア:床・壁・天井
キッチンの油汚れは、広範囲に飛び散っているもの。床や壁はもちろん、天井も忘れずに汚れを拭き取って!
■万能シートで拭くだけで全方位すっきり!
「住宅用の掃除シートは、丈夫で破れにくく、油汚れを落とす最適な洗剤が含まれていて優秀なので、私はこれに頼りきりです」
クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート ストロング/花王
ベタベタした汚れをさっと落とす弱アルカリ性のお掃除シート。12枚入り¥473(編集部調べ)
【床】
使用するのは「クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート ストロング/花王」。シートを手に取り、コンロの下を中心に、油汚れを確認しながら拭く。「特に固まっている油汚れは入念に!」
【壁】
新しいシートで、壁も全体を拭いていく。ただし、タイルやビニールクロスの壁には使えるが、しっくいや塗り壁はNG!
【天井】
新しいシートをフロアワイパーに取り付けて、一定方向に拭いていく。コンロの上部を入念に。
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【編集部より】キッチン周りで使わないなんて、もったいない!
家にあるけれど、フローリングの掃除にしか使ったことがないという人がほとんどなのでは?フローリング用のウェットシートは皮脂汚れ・油汚れに強いので、「確かに!」という発見がありました。しかも、2度拭き・3度拭きは不要!忘れがちな天井も、さっと拭けるのがいですね。キッチン周りで使わない手はありません♪
※手荒れやけがを防ぐため、ビニール製の手袋は必ず着用しましょう。また、素材によって紹介している洗剤が使用できない場合もあります。事前に必ず取扱説明書等でご確認ください。
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洗剤湿布で汚れを緩めれば、落ちやすくなります。こまめにやるほど、次の掃除がどんどんラクになりますよ!
また1枚で床から壁、天井の油汚れまできれいにしてくれるお掃除シートは、本当に便利!ぜひ普段の掃除にも取り入れてみてください。
撮影/合田和弘 イラスト/長谷川まき 編集協力/田中理恵 編集部コメント取材/松田支信
【レタスクラブ編集部】