男性も女性も!〈いびきの原因と対策〉即効性のある治し方をご紹介

  • 2024年1月3日
  • 暮らしニスタ

いびきの音が大きかったり、いびきが続いたりするのは病気が原因かもしれません。いびきが出る原因や、対処法や受診の目安を見ていきましょう。

いびきには3つの種類があります

実はいびきには3つの種類があるのをご存じでしょうか。

①単純性いびき

単純性いびきとは、鼻炎や飲酒などが原因による一時的ないびきです。原因を取り除くことで、いびきも解消されます。

②睡眠時無呼吸症候群を伴ういびき

常時いびきをかき、周りから指摘されるほどいびきの音が大きい場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因の可能性が高いでしょう。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に10秒以上の無呼吸や低呼吸が1時間に5回以上繰り返される病気です。睡眠が浅くなるため日中に強い眠気を感じ、居眠りや集中力低下の原因にもなります。

睡眠時無呼吸症候群の原因は肥満や扁桃腺肥大だといわれています。ただし、日本人の場合はやせ型でも睡眠時無呼吸症候群の人が多く、これは顎が小さいことが原因と考えられています。

睡眠時無呼吸症候群は呼吸が止まることで血中酸素濃度が低下し、動脈硬化や不整脈の原因にもなります。心当たりがある方は耳鼻科や睡眠外来を受診しましょう。

③その他の病気が原因のいびき

無呼吸をともなわないいびきでも、治療が必要な場合があります。

副鼻腔炎やアデノイド肥大、習慣性扁桃炎などが原因のいびきは、治療することで改善します。放置しておくと睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性もあるので、いびきが気になっている人は早めに受診してください。

いびきの対処法

いびきの原因ごとに3つの対処法を紹介します。

①生活習慣の改善

肥満によって気道が塞がりいびきをかく人は、食事療法や運動を行い減量しましょう。

また、寝酒は鼻づまりの原因になるため、寝酒の習慣がある人は控えてください。

②舌まわし体操も効果的

「舌まわし体操」で舌の筋肉を鍛えることも効果的です。舌の筋肉を鍛えることで寝ているときにも舌の位置が下がらなくなり、口呼吸が減るといわれています。

(1) 口を軽く閉じる

(2) 舌先で口の内側を押しながら、大きく円を描くように右に2回、左に2回ゆっくり回す

この一連の体操を1セットとし、1回3セット×1日3回行いましょう。

舌まわし体操は口周りの筋肉を引き締めるため、二重顎やほうれい線の解消にも役立ちます。

③睡眠環境を整える

睡眠環境を整えることで、いびきを改善することもできます。

いびきをかくと口呼吸になり、のどが乾燥したりほこりが侵入したりして、気道の炎症の原因になります。気道が炎症によって狭くなるといびきの原因になるので、日頃から鼻呼吸で寝るよう意識しましょう。

乾燥する季節は加湿器を使い、寝室の湿度を40~60%に保つのもおすすめです。

また、仰向けで寝ると重力の影響で気道が塞がりやすくなるので、横向きの姿勢で寝ましょう。寝づらい場合は、横向き寝用の枕を使うのもおすすめです。

漢方薬もいびき対策におすすめ!

いびき対策には、その原因に応じた漢方薬を服用して改善を目指すのもおすすめです。

鼻づまりが原因でいびきをかく場合は「鼻の粘膜の炎症を和らげる」「鼻水の原因となるからだの余分な水分の循環をよくする」といった漢方薬を選びましょう。

肥満が原因でいびきをかく場合は「脂肪の燃焼を促す」「脂質代謝を改善する」漢方薬がおすすめです。

鼻づまりの人におすすめの漢方薬

・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい):からだにこもった余分な熱を取りさることで、鼻の炎症を和らげ、鼻の通りをよくします。

肥満の人におすすめの漢方薬

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):脂肪代謝を高めることで、ため込んだ余分な脂肪を燃焼して肥満症を改善します。

いびきを解消すれば、自分だけではなく周りの人もゆっくり眠れるようになります。いびきは放置すると病気の原因にもなるので、自分に合った方法でいびきの対策をしてくださいね。

〈この記事を書いた人〉山形ゆかり●薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。

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