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携帯ゲーム機の覇権は誰の手に?
任天堂からSwitch 2がいよいよ発売され、Apple(アップル)もWWDCでゲームアプリを発表し、盛り上がりを見せるゲーム業界。
その最中、携帯型PCゲームでは、Microsoft(マイクロソフト)とASUS(エースース)が、携帯型ゲーム機に全画面モードのXboxを搭載したROG Xbox Allyデバイスを2機種発表しました。
Microsoftが今年初めに、「XboxとWindowsの最高の部分を携帯型向けに統合する」と予告していた内容がついに明らかになりました。
果たして群雄割拠のゲーム業界、そしてPCゲーム界のライバルSteamOSへ対抗する布石となるでしょうか。発表された内容について詳しく見てみましょう。
Steam Deckが3年前に発売されて以来、MicrosoftはSteam Deckに対抗すべく、XboxアプリやGame Barを携帯型でも使いやすく改良してきました。
しかし、抜本的な改革をするためには、Windows自体の見直しが必要でした。そんな課題への答えが今回発表されたROG Xbox Allyのようなんです。
Xboxのエクスペリエンス部門のジェイソン・ボーモント氏は…
Xbox OSに20年以上携わってきたメンバーが、Windowsのコードベースに直接携わり、このフォームファクタのためのOSを再構築しました。
…と述べています。
Xbox新UIでは、新たにXbox全画面モードを搭載しており、ゲーム体験がさらに快適になりそうです。Xbox全画面モードは、従来のWindowsデスクトップやタスクバーを無くして、XboxアプリUIが画面一杯に展開されます。
このモードでは、デスクトップの壁紙やタスクバーなど、通常のWindowsでバックグラウンド稼働しているものがロードされません。
もちろん全画面モードはいつでも終了でき、従来のWindowsデスクトップを起動することも可能ですが、基本的には隠されています。通知やポップアップも極力削減され、ゲームに没頭できるような仕組みが徹底されています。
Xbox AllyでXboxボタンを押すと、Game Barが表示され、Wi-FiやBluetooth設定、ASUSのCommand Center、そしてMicrosoftの新機能 Gaming Copilotにもアクセスできます。
ボタンを長押しすると、コントローラーでアプリ間を切り替えられるタスクスイッチャーも起動します。ゲームをしながらアプリを切り替えられるのは便利。さらにバッテリー持ちにも大きな改善があるということなんです。Microsoftによれば…
全画面モードで起動してスリープ状態にすると、Windowsデスクトップモードで起動した場合と比べて、アイドル時の電力消費が3分の1になります。
…と、携帯機に欠かせないバッテリー持ちが考慮されています。
さらに、Windowsのロック画面も改善され、コントローラーでPINを入力してログイン可能になっています。この新しいXboxアプリは、PCゲーム全体のランチャーとして機能し、Windowsアプリや他のゲームランチャーにも引き続きアクセス可能で、XboxのPC用ゲームライブラリは、すべてのWindows 11デバイスで利用可能になるようです。
Xboxの全画面モードは、今回発表されたROG Xbox AllyとROG Xbox Ally Xに導入されますが、既存のROG AllyとAlly Xにもアップデート予定ということなので、すでにROG Allyを持っているユーザーもご安心を。
PCゲームプラットフォーム「Steam」を提供するValve(バルブ)は、ROG Ally向けにSteamOSのサポートも表明しており、同一ハードウェア上でWindowsとSteamOSを比較できる日も近そうです。
Lenovo(レノボ)など一部のメーカーがSteamOSに傾倒する中、MicrosoftはWindowsを中心とした携帯ゲーム環境でLinuxに真っ向から対抗しようとしています。
上位モデルのROG Xbox Ally Xは、プロセッサーにAMD Ryzen AI Z2 Extreme Processorを搭載。ROG Xbox AllyもAMD Ryzen Z2 A Processorを搭載し、携帯機でありながら高性能を実現しています。
その他の主要スペックは以下のとおりとなっています。
ROG Xbox Ally XROG Xbox AllyOSWindows11 HomeWindows11 HomeプロセッサAMD Ryzen™ AI Z2 Extreme ProcessorAMD Ryzen™ Z2 A Processorメモリ24GB16GBストレージ1TB / SSD512GB / SSDディスプレイ7インチ / 120Hz7インチ / 120HzWindowsを軽量化した「全画面Xbox体験」により、快適な携帯ゲーミングが可能になっています。SteamやEpicのゲームも統合管理でき、さらには新UIは今後他の携帯機にも拡大予定ということなので、携帯PCゲーム機でMicrosoftが攻勢をかけてきています。
価格帯や携帯性とのバランスを含め、ゲームに最適なWindows体験としてWindows vs SteamOSの今後に要注目です。
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