インドの数学天才少年、1日で6つの暗算ギネス更新

  • 2025年3月6日
  • Gizmodo Japan

インドの数学天才少年、1日で6つの暗算ギネス更新
© Guinness World Records

頭の中、どうなってるの?

学校で長い間むずかしい算数・数学を勉強してきたはずなのに、今はディナーの割り勘でさえスマホの計算機でやってしまいます。スマホの計算機が手放せない大人になってしまいました。

でも時代の逆を行く、まさに「人間の計算機」という少年がインドにいました。

電卓より早い暗算

ギネス世界記録が発表した声明によると、14歳のアーリャン・シュクラ君は、一日で6つの暗算世界記録を軽々とクリア。「人間計算機」とも呼ばれているそうです。

「この『人間計算機』のシュクラ君は、あなたが電卓に入力するよりも速く暗算ができるでしょう」

と、ギネス世界記録の広報担当者ヴァシリキ・バコジアニ氏は声明で述べています。

シュクラ少年が達成した記録は以下の通り。

4桁の数字100個を暗算で足し算:30.9秒 4桁の数字200個を暗算で足し算:1分9.68秒 5桁の数字50個を暗算で足し算:18.71秒 20桁の数字を暗算で10桁の数字で割る問題10問:5分42秒 5桁の数字同士を暗算で掛ける問題10問:51.69秒 8桁の数字同士を暗算で掛ける問題10問:2分35.41秒

自分で自分の記録を塗り替える

ギネスによると、この記録は今まで挑戦された中で最も難しい暗算世界記録だとされています。シュクラ君は、2024年4月、13歳の時に「5桁の数字50個を暗算で足し算」の世界最速記録を出していました。

この時は25.19秒で世界記録を達成。これは0.5秒ごとに1回の足し算をしていることになります。数学の宿題で自分で計算したくない子がChatGPTに計算をお願いしようとブラウザタブを開くころには、もうシュクラ少年の計算はいくつか終わっている状態ですね。

暗算する時は考えていない

「暗算では一瞬のうちに多くのことが起こるので、頭の中で何が起きているのかははっきりとは言えません。自然にやっているだけなんです。基本的にあまりにも速いスピードなので考えることができず、ただ計算をするだけってことです」

とシュクラ君は説明しています。

シュクラ君の母親は、息子が幼い頃から暗算の能力を示していたと語っています。「8歳の時、国際大会に参加し、メダルやトロフィーを獲得しました。素晴らしい成果でした」と説明。シュクラ君の父親は、この暗算能力は遺伝ではないと話しています。偶然生まれ持った才能のように思えますが、シュクラ君は実はものすごい努力をしているのです。

努力を惜しまない天才

「競技に備えるために毎日の練習が重要な要素の一つです。だから、僕は毎日5、6時間練習しています」とシュクラ君。さらに学校の宿題や勉強もある中、サハジャ・ヨガの瞑想をして常に落ち着いて集中するために努力し、読書やビデオゲーム、クリケットも楽しみ、旅行もしているとのこと。「人間計算機」と呼ばれる奇跡の少年は、普通の子供であり、努力を惜しまない人間でもありました。

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