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「クールシェア」 詳細解説

読み:
くーるしぇあ
英名:
COOL SHARE

省エネ節電の取り組みを進めるとともに、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を削減するため、環境省クールビズスーパークールビズなどのキャンペーン活動を実施している。その一環として呼びかけているのが、1人1台のエアコン使用をやめ、涼しい(クールな)場所を皆で共有(シェア)することなどを柱とするクールシェアだ。同省がクールシェアを奨励するのは、夏のエアコン使用に伴う電力消費を抑え、発電にかかるエネルギーを減らすとともに発生する温室効果ガスを削減するためだ。

クールシェアでは、一般の家庭で家族1人ひとりがエアコンを1台ずつ使うことをやめて、1つの部屋に集まることを勧めている。また、自宅のエアコンを止めて近所の家に集まったり、カフェやコミュニティセンター・図書館などの公共施設に行ったり、水辺や公園の日影など自然に囲まれた涼しい場所で過ごしたりすることを提案している。このようにクールシェアは単なる環境活動ではなく、家族や仲間との交流が目的に含まれている点が大きな特長だ。

具体的な取り組みも各地で始まっている。長野県は夏の省エネ・節電対策として、県民が昼間に涼しく快適に過ごせる施設や場所、公共機関主催のイベントなどを「信州クールシェアスポット・イベント」として募集・登録し、インターネットなどで紹介している。一方、広島県はキャンペーン「ひろしまクールシェア」を実施。多くの施設に行った人はプレゼントをもらえる特典もある。

また、地域で集まって涼める場所を「クールシェアスポット」として一般の人が登録できる地図もインターネット上に開設されており、クールシェアの考え方に賛同する企業や団体、個人が共同で運用している。環境省は、小田急電鉄などの鉄道事業者や日本ショッピングセンター協会、飲食業者と連携して、クールシェアを普及啓発するためのキャンペーンを実施している。

なお、クールシェアなど省エネや節電関連の取り組みを行う際には、エアコンをつけずに暑さを我慢するあまり熱中症になるなど健康を害することのないように注意する必要がある。一方、クールシェアの反対に、冬に皆で集まったりアイデアを出し合ったりして、暖房に頼らずに暖かく過ごすウォームシェアもある。

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