2025/02/05 06:34 ウェザーニュース
寒波の襲来により広範囲で雪が降っています。北陸を中心に大雪となっているほか、西日本でも鹿児島、長崎、佐賀、下関などで積雪を観測しました。
週明けにかけての一連の寒波のうち、明日6日(木)にかけてが前半のピークとなるため、大雪や暴風雪に警戒が必要です。立ち往生が発生するなど、交通・物流への影響が懸念されます。
北海道のすぐ西の海上に低気圧があり、発達しながらほとんど停滞しています。この影響で本州付近の上空には非常に強い寒気が流れ込んでいて、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に広い範囲で本降りの雪となっています。
特に雪の降り方が強いのはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が停滞している北陸周辺で、積雪が急増中です。周辺には大雪警報が発表されています。
また、低気圧に近い北海道や東北でも風や雪が強まっています。こちらは吹雪による視界不良が懸念され、暴風雪警報が発表されています。
現在流れ込んでいる寒気のピークは明日6日(木)にかけてで、日本海側の地域では広い範囲で雪が強まります。短時間で積雪が急増するため、立ち往生の発生などに厳重な警戒が必要です。風も強まるため、暴風雪による視界不良にも警戒してください。
北陸の山地では明日6日(木)にかけて新たに1mを超える雪が積もる予想です。平地でも多い所では50cm以上の積雪増加となるおそれがあり、物流が滞るなど生活への影響が懸念されます。
7日(金)にはいったん寒気の南下が落ち着くものの、8日(土)になると再び冬型の気圧配置が強まり、9日(日)にかけて寒気の影響が続く見通しです。日本海側の地域はさらなる積雪の増加や、吹雪による視界不良に厳重に警戒してください。
寒気が西回りで流れ込んでいるため、西日本も広い範囲で雪が降っています。日本海側だけでなく、九州の東シナ海側でも雪の積もっている所がある状況です。6時現在、鹿児島で1cm、長崎も1cm、佐賀では3cm、山口県の下関では1cmの積雪を観測しています。
西日本では今日が寒気のピークで、引き続き積雪や凍結による路面状態の悪化に注意が必要です。車の運転は冬用タイヤやチェーンの装着が欠かせません。
大阪や京都方面、名古屋市などの濃尾平野方面にも雪雲の流れ込むことがあります。こまめに最新の情報を確認し、時間に余裕を持った行動を心掛けてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)