2025/05/08 09:58 ウェザーニュース
前線の活動が活発になり、昨日7日(水)は中国・華南を中心に大雨となりました。前線は明日9日(金)になると日本列島に近づき、激しい雨を降らせる見込みです。
中国大陸の南部に伸びる前線に向かって、相当温位340K以上の日本で梅雨の時期に大雨をもたらすような、非常に暖かく湿った空気が流れ込み、雨雲が発達しました。昨日7日(水)は広東省を中心に1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降り、江門市では1時間に103.5mmの猛烈な雨を観測しています。
今日8日(木)以降も前線は停滞し、断続的に雨が続く見込みです。今日は湖南省を中心に100mm以上、明日9日(金)は福建省や広東省などで100mm以上の大雨が予想されているため、気象当局は警報を発表し、警戒を呼びかけています。
中国に大雨をもたらしている前線は、明日9日(金)になると日本列島に近づく見込みです。明日朝には朝鮮半島の西に低気圧が発生し、前線が九州にかかり始める予想となっています。
非常に暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況は継続する見通しで、九州を中心に1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。明後日10日(土)には東海など東日本でも強雨が予想されますので、早めの警戒が必要です。
出典・参考
気象衛星画像:NICT 情報通信研究機構