霧島山・新燃岳の火山性地震が急増 レベル引き上げ以降で最多を観測

  • 2025年4月25日
  • ウェザーニューズ

霧島山・新燃岳の火山性地震が急増 レベル引き上げ以降で最多を観測

2025/04/25 09:36 ウェザーニュース

噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられた霧島山・新燃岳で、火山性地震が急増しています。昨日24日(木)は警戒レベルの引き上げ以降で最多を観測しました。

24日(木)は400回を超える地震が発生

新燃岳では3月28日頃から火山性地震が増加し、山体の膨張を示す近く変動や火山性微動がみられたため噴火警戒レベル3(入山規制)となっています。

その後、4月に入ってから再び地震が増加したものの、中旬以降は小康状態が続いていました。ただ、23日(水)頃からまた増加に転じ、昨日24日(木)は速報値で434回とレベル引き上げ以降では最多を観測。今日25日(金)もすでに200回近くと、地震の多い状況が継続中です。現時点では火山性地震以外の変化はみられていません。

明日からゴールデンウィークが始まり、連休を利用して登山を予定されている方がいらっしゃるかと思われます。入山が規制されている新燃岳をのぞく霧島連山にお出かけの場合は、活動状況に変化がないか確認できるようにしてください。万が一、噴火した時に備えて避難場所や避難経路の事前の確認も必要です。

防災上の警戒事項等

弾道を描いて飛散する、火山弾や火山岩塊と呼ばれる大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では引き続き警戒をしてください。

風下側では火山灰だけでなく、火山礫(れき)と呼ばれる小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意が必要です。

さらに2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあります。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

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