「レジ打ちなんて誰にでもできる仕事だろ」身勝手な客やカスハラと戦う過酷な現状を知っての発言か？【作者に聞いた】

「スーパーのレジ打ちなんて、誰にでもできる仕事だろ？」と、読者の方に言われたことを漫画にした狸谷(@akatsuki405)さんの人気シリーズ「チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします」より「だれにでもできるおしごとですね」を見てみよう。

■スーパーのスタッフの実情を知って欲しい！

レジ打ちの最中に横から割り込んできて身勝手な要求をする人がいたり、数量限定品のものを大量買いするなど、ルールを無視したお客さんがいたり…。現代の日本で社会問題となっている"カスハラ"問題に日々立ち向かわなくてはならないスーパーのスタッフたち。マルチタスクや対応力が求められる現場のため、レジ打ちは万年人手不足なのだそう。

「素敵なお客様が多いなか、どうしても店員を召し使いかのように扱いがちな強烈な方が一定数いらっしゃるので、そこで神経をすり減らして辞めるに至るのでしょうし、それをそばから見ている求職中の方も『こういうことがあるなら、この仕事は嫌だな』と選択肢から外れてしまうのも一因ではないかと感じています」と見解を述べる作者の狸谷さん。人気シリーズ「チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします」投稿し多くの共感を得ているが、そんな狸谷さんの元にも「スーパーのレジ打ちなんて誰にでもできる仕事なんだから、『ネットに愚痴吐くとか向いてない』『仕事辞めたら』」という心無いコメントがしばしば届くのだという。

本作「だれにでもできるおしごとですね」で描かれているように、スーパーのスタッフは"誰にでもできる簡単なお仕事"ではない。レジ打ちのほかに品出しや検品もあり、休みもカレンダー通りではない。全体が人手不足のとき業種にかかわらず応援作業をすることもあり、「決してレジ打ちだけができればいいというわけではなかった」と狸谷さんは振り返る。

狸谷さんが「取り上げる話題によってさまざまですが反響は大きい」と語る人気シリーズ、そして本作を読んでスーパーのスタッフの実情を知ってもらいたい。

■取材協力：狸谷(@akatsuki405)

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