
適応障害を患い、寝込んでしまう村上君 / 画像提供:©Amai/SQUARE ENIX
幼少期から漫画を描くことが好きな甘井(@amai_taiyaki)さんは、X(旧:Twitter)などのSNSで漫画を公開している。2023年9月に「適応障害で会社を辞めた新卒が希望を見つける話」を投稿すると16万超えのいいねを獲得し、共感するコメントが殺到!今回は本作を紹介するとともに、著者に本作が誕生した経緯などについても伺った。
■理想と現実のギャップで壊れた新卒の青年の心に、SNSから差した一筋の光
「適応障害で会社を辞めた新卒が希望を見つける話」01 / 画像提供:©Amai/SQUARE ENIX
02 / 画像提供:©Amai/SQUARE ENIX
「適応障害で会社を辞めた新卒が希望を見つける話」03 / 画像提供:©Amai/SQUARE ENIX
新卒で憧れの企業に就職し、希望に満ちた表情を見せる主人公を待ち受けていたのは、理想とは程遠い現実だった。先輩からの理不尽な叱責、十分な指導もなく任される仕事。ある日、先輩の「マニュアル見て」の一言で急ぎの業務を任された主人公は、言われた通りに対応したつもりが、社内システムにトラブルを起こしてしまう。原因は先輩の説明不足だったにもかかわらず、責任をすべて押しつけられ、激しく怒られる。仕事への不安と自己否定が積もり、やがて彼は適応障害を発症。食事もとれず部屋は荒れ、心身は限界に近づいていく。そんなとき何気なく開いたSNSでライブ配信をしている女性に出会い、彼の世界は少しずつ変わり始める、というストーリー。
作者の甘井さんにこの作品が生まれた背景を尋ねると、「自分が本当に描きたい漫画とは何か?」を改めて考えたことがきっかけだったと話してくれた。やがて見えてきたのは、「疲れている人や、生きづらさを感じている人の心がふっと軽くなるような漫画を描きたい」という想い。その気持ちが、この物語の原点になっているという。「社会に出ると傷つくことがあると思います。特に真面目な人ほど抱え込みやすい。誰かに話してみるだけでも、ふっと楽になることがあるので、SNSなども活用して、少しずつ力を抜いていってほしい」と甘井さんは語る。
SNSでは「泣いた」「共感した」と多くの反響が寄せられている。心をそっと抱きしめるような本作「適応障害で会社を辞めた新卒が希望を見つける話」に癒やされたという声も多い。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
取材協力:甘井(@amai_taiyaki)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。