
ヒャッキン店員のひとりごと / 画像提供:狸谷(@akatsuki405)
2050年問題に挙げられているのが、仕事のAI化。パターン化できる仕事の多くは、AI化されると言われている。ここ最近、スーパーやコンビニで導入されている「セルフレジ」もそのひとつ。自分でバーコードを読み取って決済する方法だが、セルフレジが導入されると有人レジがなくなってしまった店舗もあるようで、これに対して異論を唱える人を描いた狸谷(@akatsuki405)さんの「ヒャッキン店員のひとりごと」を見てみよう。
■「どうしてかボーッとしてるように見えるんですよねぇ」セルフレジ店員の奮闘と葛藤
ヒャッキン店員のひとりごと1 / 画像提供:狸谷(@akatsuki405)
ヒャッキン店員のひとりごと2 / 画像提供:狸谷(@akatsuki405)
ヒャッキン店員のひとりごと3 / 画像提供:狸谷(@akatsuki405)
本作「ヒャッキン店員のひとりごと」は、セルフレジ導入による現場の変化と顧客対応の試行錯誤を描いた作品だ。
セルフレジの普及が進むなか、「有人レジも入れろ」という強い要望が寄せられている。店舗ではセルフレジの監視スタッフが立っているがレジ業務は行わないため、苦情を受けることがあるそうで、その背景にはセルフレジに不慣れな顧客の戸惑いや不満が隠されているという。しかし一見すると余裕があるように見えても、実際は操作説明やトラブル対応をしつつ複数台を管理しているため、業務負担は有人レジ時代より増えている。
同業者からは「音声ガイド付きの高性能セルフレジを導入してほしい」とのコメントもあるが、作者の狸谷さんは「個人的に現在の職場のセルフレジは、割と使いやすいと思います。ただ特定の電子マネーだけが使えないので、有人レジで対応しています。その際の順番待ちで不満をぶつけられたりはします」と語る。
一方で、コメント欄にはセルフレジ賛成派が多い。「バーコードの読み取りに苦戦するけれど、でもちょっと楽しい」「長い列を横目にスムーズに会計できるのは快適」などが挙げられる。また、「一人ならセルフレジ、幼児連れなら有人レジ」といった使い分けの提案も見られ、狸谷さんの職場でも細々としたトラブルは相変わらずあるものの「最近はセルフレジを忌避するお客様は来店されなくなったのか、割と穏やかになりました」と感じているという。
時代とともに店舗は変化し、スタッフはそれに順応していく。しかし「アップデートされないのは顧客の意識だけ」との指摘もあるように、利用者側の適応も必要な時代が到来しているようだ。
■取材協力:狸谷(@akatsuki405)
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