二宮和也「上映中に泣いたりわめいたりしても大丈夫!」0歳から楽しめる映画『シナぷしゅ』でタクシードライバー役に

  • 2025年5月16日
  • Walkerplus

0歳からの映画館デビューが話題を呼び、約20万人を動員した『シナぷしゅ THE MOVIE』の待望の新作『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』(2025年5月16日(金)より全国公開)。本作から登場する新しい仲間で「どんぐりアイランド」に暮らす陽気なタクシードライバー「ぱるてぃ」を演じた二宮和也さん。

自身が演じたキャラクターや作品の魅力、タオルのようせい「にゅう」を演じた玉木宏さんとのエピソードなどを語ってくれた。
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■『シナぷしゅ』に初めて参加させていただくドキドキ感は「ぱるてぃと共通する部分なのかなと思いました」
――本作のどんなところに魅力を感じて出演のオファーを引き受けられたのでしょうか?

【二宮和也】家族で楽しめるエンタメ作品であることと、ぱるてぃという役を通して感動や喜び、ワクワクをお客さんに提供できること、その二つに魅力を感じました。“0歳から楽しめる映画”というのもおもしろいですし、チャレンジングな現場に飛び込んでみたいという興味が湧いて、オファーをお引き受けしました。

――二宮さんが劇場作品で声の出演を務めるのは「鉄コン筋クリート」以来約20年ぶりということですが、当時の収録現場との違いは感じましたか?

【二宮和也】手法としてはそこまで大きな違いを感じなかったのですが、今回、映像がほぼ出来上がった状態でアフレコができたのはありがたかったです。「鉄コン筋クリート」のときはアニメーションではなく絵コンテに合わせての収録や、同じシーンを数パターン収録することもあり、通常のアフレコの現場ではこういった手法の方が多いと聞きます。

今回は、ぱるてぃを始め、ほかのキャラクターたちの動きを見ながらアフレコしたのですが、その環境がすごくやりやすくて、映像に助けられた部分も大きかったです。
2メイン➁撮影:コウ ユウシエンのコピー


――清水貴栄監督や飯田佳奈子プロデューサーとはどのようにキャラクターを作っていかれたのでしょうか?

【二宮和也】物語の展開やキャラクターの立ち位置を考えると、ぱるてぃは明るい雰囲気を放っていたほうがいいと思ったので、それを現場で監督に相談しながらアフレコをしました。シーンによっては監督から「こうしてください」と指示をいただくこともあれば、「それで大丈夫です」と言っていただくこともありました。映画のストーリーラインに沿って進めていったので、わりとスムーズなアフレコだったように思います。

――「どんぐりアイランド」の陽気なタクシードライバーのぱるてぃを、どのように捉え、どんなことを意識して演じられましたか?

【二宮和也】ぱるてぃは新キャラとして加わりますが、僕自身も「シナぷしゅ」に初めて参加させていただくので、そのドキドキ感や少し不安な気持ちはぱるてぃと共通する部分なのかなと思いました。そんなぱるてぃの「ぱるぱる」という言葉にどう感情を乗せていくかを意識しながら、フィーリングを大事に楽しく演じさせていただきました。
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――小さなお子さんが観る作品ということで、ぱるてぃを演じるうえで何か気をつけたことはありますか?

【二宮和也】僕は普段早口でしゃべりがちなので、「ぱるぱる」を発する際には少しスピード感に気をつけるようにしました。意識したのはそのぐらいで、声の高さや「ぱるぱる」の言い方に関しては監督や制作スタッフに事前に確認しましたし、ぱるてぃのキャラクター性に関しては、やっていく中で見えてきた部分がたくさんあったので、わりと素直に演じられたように思います。
【写真】ぱるてぃ&ぷしゅぷしゅを手に持った二宮和也さんの癒やしショット!
【写真】ぱるてぃ&ぷしゅぷしゅを手に持った二宮和也さんの癒やしショット! / 撮影=コウ ユウシエン


■“わかりやすい表現をすること”をテーマに「実写の映像作品の時よりも素直に演じられたと思います」
――前作『シナぷしゅ THE MOVIE』に続き玉木宏さんがぷしゅぷしゅの相棒でタオルのようせい・にゅうの声を担当されています。玉木さんと一緒にアフレコをする機会もあったのでしょうか?

【二宮和也】残念ながら玉木くんと一緒にアフレコをする機会はなかったのですが、俳優の中で一番多く共演しているのが彼で、プライベートでも仲良くさせてもらっているんです。まさかこの作品でも共演するとは思わなかったので、今回すごく驚きました。玉木くんは懐が広くてなんでも受け止めてくれる方なので、別々のアフレコでもすごく安心感がありましたね。

――ぱるてぃの声に関して、にゅうとの対比など意識した部分はありましたか?

【二宮和也】玉木くんはとても声が低いので(笑)、そことの対比を出したほうがよいのではないかと感じて、僕は高めの声で演じさせてもらいました。そのほうがぷしゅぷしゅを中心とした冒険活劇であることがより明確になりますし、低い声と高い声のキャラクターがそろうことで、観る方にアドベンチャー的なワクワクを感じていただけると思ったので、そこは意識していました。
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――花谷聡亮くんが演じるぷしゅぷしゅに関してはどのような印象を持ちましたか?

【二宮和也】花谷くんはすごく自然にピュアに演じているなと感じました。今の彼の年齢だからこそ自由に演じられた部分もあるでしょうし、花谷くんの声もぷしゅぷしゅの魅力の一つだと思います。今後成長するにつれてお芝居の引き出しが増えてくるはずなので、そこも楽しみですね。
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――本作を通して何か発見できたことがあれば教えていただけますか?

【二宮和也】アフレコの際に、監督や制作スタッフの方からの「大丈夫ですよ」という言葉でモチベーションをキープできたことと、素直なアプローチで役を作るのが僕にとっての挑戦だと思えたこと、この二つは新たな発見でしたね。

――ちなみに普段はどういったアプローチで役を作っているのでしょうか?

【二宮和也】どちらかというと、台本には書かれていないことを追求していくというか、現場で「ここはこうしていきましょう」と提案しながら、想定外の表現を狙っていくことが多いです。だけど今回はそういったことをせずに、“わかりやすい表現をすること”をテーマに、実写の映像作品の時よりも素直に演じられたと思います。
タクシードライバー「ぱるてぃ」を演じた二宮和也さん
タクシードライバー「ぱるてぃ」を演じた二宮和也さん / 撮影=コウ ユウシエン

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■二宮和也が語る幼少期の映画館の思い出
――二宮さんご自身の幼少期のエピソードも伺いたいです。

【二宮和也】親戚の子どもがほとんど女の子だったので、経営者だった祖父が“ようやく代継ぎができた”と喜んで、僕のことをすごくかわいがってくれたのを覚えています。「野球がやりたい」と言ったらすぐに必要なものをそろえてくれましたし、とにかく甘やかされていました(笑)。

――本作は0歳から映画館デビューできる作品です。ぜひ二宮さんの子どもの頃の映画館の思い出をお聞かせいただけますか?

【二宮和也】子どもの頃は、(映画を観る)ツールが映画館しかなかったので、“映画館ってこんなに人がいるんだ!”と、驚くほどパンパンにお客さんが入っていた記憶があります。席と席の間にある階段に座って観ることもありましたし、早いもの順で席を取るシステムだったので立ち見の人もいました。昔は、よく子ども向けのアニメ作品を2本立てで上映していたのですが、僕が初めて映画館で観たのがそれだったと記憶しています。
5メイン⑤撮影:コウ ユウシエンのコピー


――映画館で立ち見は今では考えられないですし、劇場内も喫煙OKの時代がありました。

【二宮和也】信じられないですよね。でも、当時の映画館は走り回っている子どももいたし、もっと大らかだったというか、それが普通だったので、ガヤガヤした中でも映画を楽しんでいたんじゃないかなと思います。そこから少しずつ変化して、今はお客さんが快適に映画を観られる環境が整っていますし、小さなお子さんを連れて行っても安心な場所の一つが映画館なのかなと思います。

――では最後に、本作を楽しみにしている方にメッセージをお願いいたします。

【二宮和也】上映時間が短く物語もわかりやすいので、小さいお子さんの映画館デビューにはもってこいの作品だと思います。上映中に泣いたりわめいたりしても大丈夫!なぜならそれを大前提とした映画だからです。“今日はどこに行こうかな”とか“小さな子どもを連れてちょっとおでかけしたいな”と思ったときに、ぜひ映画館に遊びに来ていただけたらうれしいです。
6メイン④撮影:コウ ユウシエンのコピー

映画「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY」メイン写真
映画「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY」メイン写真 / (C) SPMOVIE2025


取材・文=奥村百恵


(C) SPMOVIE2025

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