
むこうがわのアリス / 画像提供:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)
観ていた映画で目を惹いた一人の役者。スクリーンの向こう側にいるはずの彼女は、実は同じ学校のクラスメイトで――。
漫画家の東洋トタン(@To_Yo_Tutan)さんがX(旧Twitter)に投稿した創作漫画「むこうがわのアリス」は、憧れの俳優であり同級生でもある少女との、出会いと別れを描いた作品だ。X(旧Twitter)では4000件を超える「いいね」とともに、読者から「好き」「女の子の強さに惹かれる」と好評を呼んだ本作。作者の東洋トタンさんに制作の舞台裏をインタビューした。
■読者からは「好き」「女の子の強さに惹かれる」と好評!
「むこうがわのアリス」01 / 画像提供:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)
「むこうがわのアリス」02 / 画像提供:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)
「むこうがわのアリス」03 / 画像提供:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)
映画が大好きな作者の東洋トタンさんが、一度映画を題材にしてみようと挑戦した作品が本作「むこうがわのアリス」だという。東洋さんは「映画を観ていると、『滅茶苦茶いい演技をする無名の俳優さん』の存在に惹かれることがあります。本作のメインキャラである花 / アリスの着想はそこから得ました」と明かしてくれた。
物語に登場するアリスと優子は、それぞれ心の中に屈託や事情を秘めており、東洋さんは「アリスは『強さ』、優子は『弱さ』を担っています」と話す。「一切弱みを見せなかった花は優子にとって、ずっとスクリーンの向こう側の『アリス』だったのだと思います。優子の妄想ですが、花が映画のスクリーンから優子に話しかけ、優子が思わず手を出すことで冒頭に観た映画の内容とリンクする…、というシーンはこだわった点の一つです」と、制作するうえでこだわったところを教えてくれた。
また、東洋さんは「絵や脚本の勉強が全然できていなかったので、自分の実力とやりたいことに差がありすぎて全ての面で苦労しました(汗) 」と振り返る。もともと女性同士の関係性を描くことが多かった東洋さんは、いくつか男女の恋愛作品にも挑戦したものの、改めて「百合やロマンシスに回帰して『やっぱりこれだな』と再確認できたのはよかったかなと思います」と語った。
少女たちが出会い、そして別れていく物語を描いた東洋さんの作品。まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)
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