
残業ねこ / 画像提供:あおいし(@ao144444)
バイトからスタートし、社員に採用されて勤続15年目のベテラン社員。日々残業をこなしても手取りは十数万円。パワハラ気質な上司の圧力もひどく、長い間「辞めたい」と思いながら、重い腰をあげられなかった。ある日、突然の涙、そして布団から出られなくなる。心が限界突破し、退職を決意した思いをねこくんというキャラクターで描くあおいし(@ao144444)さんのリアルエッセイ「残業ねこ」をお届けしよう。職場で悩んでいる人に共感できる内容となっている。
■どこか憎めない表情のねこを主人公に、社畜の辛さや転職の難しさを描く
今日も残業。連日の残業続きでお疲れのねこ / 画像提供:あおいし(@ao144444)
今日もお疲れのご褒美は、ストロング缶 / 画像提供:あおいし(@ao144444)
残業ねこの「ごほうびめし」は半額で売られていたお寿司! / 画像提供:あおいし(@ao144444)
本作「残業ねこ」はSNSでの投稿がきっかけとなっており、もともとは1~4ページのショート漫画だったという。作者であるあおいしさんは「その漫画をベースにはしたのですが、連載するにあたってボリュームが必要だったので、話の構成を再考し、全ページをイチから書き下ろしました」と当時の苦労を振り返る。
平日は朝から夜までフルで仕事をし、早朝と深夜の隙間時間に漫画を描く、というスタイルを続けるあおいしさんだが、スケジュールをExcelで管理しながらの制作作業では「体調を壊して計画通りに進まず、落ち込むことも多かったです」と大変な思いをされたのだそう。同時に「会社勤めをしながら漫画をバリバリと描いている人は、本当にすごいと思います…」と現代を生きる漫画家のすごさについても語ってくれた。
「私にとって『漫画を描く』ということはデトックスに近いです」と話すあおいしさん。書籍化が決まったときは「自分の描いた漫画が、紙の本になることはずっと昔からの夢だったので、飛び跳ねるぐらいうれしかったです」とその喜びを話す。さらに「読者の方々がいたからこそ、書籍化の夢が叶ったと思います。本当に感謝しかありません。いつもお読みいただき、ありがとうございます!」と最後に読者に向けてコメントを残してくれた。
どこか憎めない表情のねこが日々奮闘するリアルエッセイ「残業ねこ」。社畜の闇、さらには転職の現実や難しさをリアルに描いた本作は、今まさにその渦中で悩む人たちに向けたメッセージで溢れている。
取材協力:あおいし(@ao144444)
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