「化け物を倒せ」仲間との1週間の冒険は幻想?物語は大きくひっくり返りラストで話の見え方が一変!【作者に訊いた】

  • 2025年5月5日
  • Walkerplus

「僕らの夏と灰」
「僕らの夏と灰」 / 画像提供:大家(@ksyjkysk)

少年たちが家を出て、森で生活する数日を描く大家( @ksyjkysk)さんの創作漫画『僕らの夏と灰』。森に棲みつく化け物と対峙し、大きく成長を遂げたと思っていた主人公。病室で目を覚ますと「あーあ、見つかっちゃったな。お前、もう大人になれないよ」と、誰かに告げられる。ラストのセリフに背筋がヒヤリ!予想のつかない展開に1.8万いいねが届く他、「え?どう言うこと?」「大人になるのがダメってこと?」と、解釈に戸惑う声も多かった。今回は、制作の裏側についても併せて紹介していく。構成がわかると、より背筋がゾクリとするぞ。

■ 崖から落ちたのは化け物だけじゃなかった!少年の妄想がつくりあげた幻の冒険と友情
【漫画】「僕らの夏と灰」
【漫画】「僕らの夏と灰」 / 画像提供:大家(@ksyjkysk)

僕らの夏と灰(3)
僕らの夏と灰(3) / 画像提供:大家(@ksyjkysk)

僕らの夏と灰(4)
僕らの夏と灰(4) / 画像提供:大家(@ksyjkysk)

「大人になりたい」「自分を変えたい」。そんな想いを抱いた子どもたちが、思いきって家を飛び出し、森での野宿生活を始めるところから展開する「僕らの夏と灰」。しかし、彼らが暮らす森の奥には「灰入道」と呼ばれる不気味な化け物が棲んでいた。

「帰ろうよ」と不安がる子どもに対し、恭介が放ったのは「灰入道を倒そう!」という衝撃のひと言。化け物を崖から突き落とす作戦を立て、少年たちは力を合わせて挑んでいった。見事に成功し、「やったね。成し遂げた」と誇らしげな表情を浮かべる子どもたち。劣等感やいじめ、自信のなさ……そんな自分を乗り越えたような、感動的な展開が繰り広げられていった。しかし、物語は中盤で大きくひっくり返る。仲間が突然いなくなり、倒したはずの灰入道が再び現れ、カズが追い詰められていくのだ。そして、驚きの真相が明かされる。

「もともとこの話は最初から消防団に発見されるまで、カズの妄想です」と語るのは作者の大家さん。この一言で、物語がまるごと塗り替えられる。実は、仲間たちは崖から落ちて命を落とし、生き残ったカズだけが灰入道の仕業により、幻聴幻覚を患ってしまったのだ。大家さんは「カズの妄想を具現化して、あたかもみんな生きているよう見せていました」と教えてくれた。仲間たちのあの誇らしげな笑顔も、すべて妄想…そう思うと、物語の見え方は一変する。

物語のラストまで丁寧に仕込まれた伏線が、すべてをつなげてくれる本作「僕らの夏と灰」。あなたもぜひ、この衝撃のラストと向き合ってみてほしい。

取材協力:大家(@ksyjkysk)

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