
両想いのはずが、「妖怪の掟」ですれ違い…!もどかしさが胸をくすぐる短編ラブコメ / くりきまる(@kurikimaru)
「雪に凍える者を殺す存在」と言い放ち、口外すれば命を奪うと告げる冷酷な雪女。だが、恋をしたことがきっかけで、なんともじれったい存在になってしまい……?
「31番目のユーリ」(「WEBコミックガンマ」)を連載中の漫画家のくりきまる(@kurikimaru)さん。くりきまるさんが個人創作漫画としてSNSに投稿した「掟に苦しむ雪女」に、X(旧:Twitter)上で1.4万件を超える「いいね」とともに、読者から「もどかしすぎ」「このにぶちん!」と、じれったいラブコメ展開にやきもきする声が多く寄せられている。作品のあらすじとともに、作者のくりきまるさんに同作の制作背景を訊いた。
■人間と雪女。種族は違っても、悩みや喜びを感じるポイントは同じ⁉︎
「掟に苦しむ雪女」01 / くりきまる(@kurikimaru)
「掟に苦しむ雪女」02 / くりきまる(@kurikimaru)
「掟に苦しむ雪女」03 / くりきまる(@kurikimaru)
往々にして、民話や伝説で「掟」や「タブー」に苦しめられるのは人間の方だが、本作では雪女の方が掟に振り回されてやきもきするという、切なくも笑えるラブコメとなっている。
作者のくりきまるさんは「元々の雪女の話ではすんなり夫婦になっていますが、その過程でどんなことがあったのかを想像しました」と、「雪女」を題材に選んだきっかけやストーリーの発端について語ってくれた。
涙目で頭を抱えたり、思惑が上手く運びそうになるとワクワクしたりと、表情や表現がかわいらしい雪女のキャラクターについて「なるべくリアクションを大きくかわいらしく、見ただけで心情がわかるように」描くことを心掛けたそうだ。
本作のように、人ではない存在とのコメディや、価値観や文化の差によるおかしみを多く描いているくりきまるさん。こうした題材を選ぶ理由については「種族間や文化の差はあれど、悩みや喜びを感じる箇所など根っこにあたる部分はみな同じと思っています。その辺りの共感を感じとっていただける話を作りたいと気をつけています」と、大切にしている思いについて語ってくれた。
本作に多くの反響が寄せられたことについて「今後も楽しんでいただける作品を作りたいと思っておりますので、応援よろしくお願いいたします」と語るくりきまるさんの、今後の作品にも期待したい。
取材協力:くりきまる(@kurikimaru)
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