
行くあてのない猫を保護した樹さんとパパさん夫婦。あれよあれよと猫は増え、いつしか11匹と2人の大家族に!そんな愛猫たちとの日々を、YouTubeチャンネル「にゃんかつ」で配信中。現在では登録者数が10万人を超え、世界中にファンがいるという。
「にゃんかつ」は、そんな樹さんと猫たちの暮らしを漫画化したもの。保護猫の迎え方や多頭飼いの注意点など、猫が好きな人に役立つ知識やリアルな現実を届ける。
漫画を担当するのは、福島県の会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の猫駅長をモチーフにしたコミック「にゃん旅鉄道~さくらの物語~」著者のゆきよみ(@yukiyomi333)さん。
今回は、10匹の猫たちとより快適に暮らすべく一軒家を購入した樹さん夫婦。だが引っ越しの際、元野良猫の場合は昔住んでいた縄張りに戻ることもあると知り、無事引っ越しを成功させようと気合いを入れる。
■猫たちのストレスや負担を考えて、引っ越し作業は自分たちだけで行うことに
購入した家は4LDKで、広さは十分。これまでより猫も人間もストレスなく暮らせそうだが、移動の際に工夫した点はあるのだろうか。
「旧居と新居は車で5分くらいの距離だったので、特別工夫したことはありません。病院に行くときと同じように自然な感じで準備して、移動しました」
なお引っ越しは、業者にお願いしなかったそう。理由について聞いてみた。
「旧居と新居の距離が近かったことと猫たちのストレスや負担を考えた結果、パパと私だけで引っ越し作業を行うことにしたんです。旧居を退去する1週間前に新居の入居手続きをして、毎日少しずつ作業をしていました。慣れ親しんだ家具や荷物が少しずつ運ばれていく状況に、猫たちはやや困惑気味でした」
ほのぼのした日常だけでなく、一緒に暮らすうえで知っておきたいことや保護猫をめぐる悲しい現状なども描く漫画版「にゃんかつ」。学びのある漫画を今後も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京