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先輩女性への一方的な「好意」… それは「恐怖」でしかなかった。距離感がバグってる“勘違い男子”が最後に見せる「執着」にゾッ…【作者に聞く】

  • 2024年5月10日
  • Walkerplus

理系大学・大学院の実情を描く理系女ちゃん(@rikejo_chan)のオリジナル漫画「先輩は綺麗な人だった」は、男性と女性2つの視点を描くことで「好意を寄せる側」と「寄せられる側」の認識の違いを描く。前半は先輩に恋する後輩の淡い恋心だが、後半で先輩の視点に変わるとその恋心は「恐怖」に変換されていく。一方的に好意を寄せられた先輩視点のラスト、あきらめられない呟きが波紋を呼び、Xで10万いいねの反響を集めている。「好意」を送る側と送られる側の温度差を描いた本作について、著者の理系女ちゃんに話を聞いた。



■一方通行すぎる「好意」。後輩は先輩の「恐怖」に気づかなかった

まず、「理系」な話をコンセプトに描こうと思った理由を聞くと「理系という言葉自体は誰しも耳にしたことがあると思います。しかし、理系学生の割合は大学進学者のうち35%(令和2年度推計)で、そこから大学院へ進学したりアカデミアに残る人はもっと少なくなります」と説明。続けて、「理系に対する解像度が少しでも多くの人の間で高くなれば、もっと理系に興味を持ってくれる人が増えたり、現在アカデミアが抱える課題を解決できたりするのではないかと漫画の投稿を始めました」と本作への思いを吐露した。

女性の視点に変わったとき、男性が盲目的だったことがわかっていくところがおもしろい本作。特にこだわった点は「あくまでも男女それぞれの視点を描くこと」だとコメント。人と人の関係は誰かの視点が介入する以上、主観を欠くことは難しいので本作品はナレーションを入れていないとのこと。

今後の活動については、「理系大学・大学院に関する作品を、いろんな角度から描いていきたい」と意気込みを語ってくれた理系女ちゃん。最近はゆるっとした漫画を描いているが、「今後も理系大学・大学院での生活やアカデミア内の問題にまつわる話を投稿していきます」と展望を明かした。

男性視点と女性視点で“見る風景がこれほど違う”ということがよくわかる本作。ラストの「あきらめきれない」の呟きに、背筋がゾッとした人という人も多かった。



取材協力:理系女ちゃん(@rikejo_chan)

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