
育児や家族との日々を漫画にし、SNSで発信しているもしゃもぅさん(@mosyamou)。なかでも、以前住んでいたアパートの大家さんとの交流を描いた「大家さんとハムソー」は、心があたたまる内容に読者からの反響が大きく、今年1月に電子書籍化された。
ウォーカープラスではこの電子書籍から一部抜粋し、もしゃもぅさんのインタビューとともにご紹介。今回は「大家さんとハムソー」の中でも特に反響が大きかった、卵アレルギーのエピソード。ハムソー君が卵アレルギーだと知った大家さんの一言が、もしゃもぅさんの救いとなる。
■大家さんの一言に、胸を張っていいんだと思えた
ハムソー君が2歳の頃、大家さんの庭でお花見をすることに。お弁当を注文すると言う大家さんに、「卵アレルギーがあるのでこちらで用意します」と伝えたところ、「卵が使えないでこんな栄養たっぷりに育てたんかあ!」と一言。この言葉がうれしすぎて、夜寝るときにもずっと反芻していたそう。この時の率直な気持ちをもしゃもぅさんに聞いてみた。
「卵を使わず毎日3食作るのは、とても大変でした。そのうえ、栄養が偏りそうで心配も尽きず。そんななか、『栄養たっぷりに…』と言っていただけたのがとってもうれしかったです。『この子の人生に卵がなくても、こんなに栄養たっぷりに幸せに生きていけているのだ』と、胸を張っていいんだと思えました。その後ハムソーは卵アレルギーではなくなりましたが、今でも心に残る大好きな言葉です」
さらに大家さんはクリスマスに、ハムソー君のためにお庭を電飾でキラキラにしてくれたそう。
「これには本当に驚きました(笑)。ライトアップしたお庭を見たとき、『まさかハムソーのためだったりして…』なんて思ったりもしましたが、本当にそうだったとは…!でも息子のためにここまでしてくれるなんて、とてもうれしかったです」
取材・文=石川知京