規則にないからやってもいい、は大間違い！「社会はアホを基準にできとらん」の一言で暴走車を撃退【作者に聞く】

人生100年時代――。2017年末に「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、今や多くの人が耳にしたことがあるフレーズだ。長寿大国と言われる日本に暮らす我々にとって「人生100年時代」は決して他人事ではない。しかし、超高齢社会の到来と比例するように少子化が進み、単身世帯、孤独死、老年期鬱、高齢ドライバー、老害など、高齢者を取り巻くさまざまな問題はネガティブな印象に偏りがちである。そんな日本の超高齢社会を明るく生き抜く“最強おばあ”がいた。

“最強おばあ”の孫である、きよまろ(@sobomiyako98)さんは、戦争や震災、夫との死別、シングルマザーを経て100歳までポジティブに生き抜いた祖母・みや子のエピソードを「祖母・みや子98歳」として漫画化、発信している。ウォーカープラスでは、「祖母・みや子98歳」をパワーアップさせ「祖母・みや子100歳～年を取るって楽しく愉快だ！～」と改め、筆者・きよまろさんの漫画から、老いることを愛おしく感じられるエピソードを多数紹介していく。

――「規則」を描いたきっかけや、伝えたいメッセージをお聞かせください。

「『当たり前』『常識』であることをいちいち『規則にない』『ダメと言われていない』と言って絡んでいる方が増えたように思います。また、ちょっとしたトラブルを動画に撮ったりネットに晒したり…。モラルの問題だと思うのですが、祖母の『社会はアホを基準にできとらん』という言葉が印象的で描いたエピソードです」

――「防災のおはしも」を描いたきっかけは何だったのでしょうか。

「防犯や防災などに限らず、キャッチーな言葉を紹介されてもそれ自体忘れてしまうことは少なくないかと思います。祖母は忘れないようによくメモをとっていましたが、そのメモを紛失したり、肝心なところが記載されていないのをよく『高齢者あるある』だと笑っていました。ただ、どんなときもそのことを悲観や嘆くこともなく笑い話に変えて『老い』という現象を楽しんでいたことが最も印象的です」

今を生きる老若男女を元気にする、100歳まで生きた“最強おばあ”祖母・みや子。いくつになっても「自分らしさ」を追い続ける姿は、歳を重ねていく我々に勇気と導きを与えてくれる。