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「三途の川も値上げしていてな」渡し賃が足りず⁉危篤状態から3度も復活したパワフル祖母【漫画の作者に聞く】

  • 2024年3月20日
  • Walkerplus

人生100年時代の超ポジティブメイカー、祖母・みや子。2017年末に「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、人々に不安と希望を与えた「人生100年時代」というワードも記憶に新しい。高齢者を取り巻くネガティブな問題が社会に渦巻く現代。彼女は、震災、戦争、夫との離別…さまざまな不幸を乗り越え、100歳まで明るく生き抜いた“最強おばあ”である…!

“最強おばあ”の孫、きよまろさん(@sobomiyako98)は、戦争や震災を経て、この超高齢社会を100歳までポジティブに生き抜いた祖母・みや子のエピソードを「祖母・みや子98歳」として漫画化、発信。それをパワーアップさせた「祖母みや子100歳 年を取るってしんどいけど愉快だ!」が2024年3月20日に電子書籍で刊行された。

そこで、筆者・きよまろさんの漫画を中心に、祖母みや子の愉快な日常を多数紹介していく。これを読めば、きっと老いることを愛おしく感じることができるだろう。今回は、ケアプランについて。みや子さんは自分でケアプランを立てたそう。

何度も死にかけているという祖母・みや子さん。印象的なエピソードは?著者のきよまろさんに聞いてみた。「生きている限りは元気いっぱいの祖母でしたので、最初危篤と聞いたときは、家族は大変驚いて取り乱しもしましたが、3回目には『オオカミ少年』ならぬ『オオカミオバァ』と言われるまでに。ですが、漫然と『元気だから死なない』と思ってきた家族も、祖母が生死をさまようたびに『人はいつか死ぬもの』『死はいつも近くにある』と心の準備を重ねるようになりました。家族それぞれが命という不確かなものを意識することができたのは、祖母の生きざまのおかげです」

みや子さんはケアマネージャーに頼らず、自らでケアプランを立てたとか。「ポータブルトイレの使用は断固拒否でしたので、先ずはトイレに行けるようになる!という目標を立てました。退院後は訪問リハビリで日常生活動作をメインに練習、歩行器や手すりなど福祉用具を介護保険でレンタル、週2回デイサービスで入浴と運動の時間を設け、自宅でも自主トレに励みました。退院直後はトイレ移動にヨーコ(筆者の叔母)が介助を行っていましたが、3カ月後にはひとりでトイレに行けるようになっていました」

これらの作品を描きながら思い出す、みや子さんの姿や言葉は?「年であることを受け入れる一方で『だからこそどうあるべきか?』を常に考えていたように思います。私は医療職でもあるので、よく祖母から相談を受けていましたが、『年のせいにして自分から“できない理由”にするのは好きじゃない』と、よく言っておりました。『病は気から』と言いますが『齢(よわい)は弱いになりやすい』。自ら老いに縛られることがないように気を付けていたのは印象的です」

今を生きる老若男女を元気にする、100歳まで生きた“最強おばあ”祖母・みや子。いくつになっても「自分らしさ」を追い続ける姿は、年を重ねていく我々に勇気と導きを与えてくれる。

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