
人気Web小説のコミカライズ作品などを手掛ける、コマkoma(@watagashi4)さんの漫画「家族経営のスーパーの女の子と近くの工事現場のお兄ちゃんの話」が話題を集めている。手作り弁当にハマる作業系男子とお惣菜弁当を作る若い女の子が、顔も知らない相手に淡い恋をスタートさせる本作は、SNSに公開されると「展開が気になりすぎる!」など大きな反響が寄せられた。このほど、作者のコマkomaさんに話を聞いた。
■WEB漫画は「締切が迫っているのに、描きたくて堪らなくなる時がある」?
すでに商業作品も描いているコマkomaさんは、本作のようなSNSでの展開について「主にTwitterで活動しているのですが、やはりダイレクトに反応が返ってくるTwitter漫画は商業とは違ったワクワク感があって楽しいです。たまに締切が迫っているのに、描きたくて堪らなくなる時があります。漫画の息抜きに漫画を描く感じですね」と、SNSに漫画を掲載する醍醐味を語る。
連載当時SNSに漫画をアップした際には、2人の行く末に多くのコメントが殺到。先の展開を予想する読者の声を目にしたコマkomaさんが実際にそうした展開をストーリーに加えるなど、SNSならではの繋がりが作品の魅力をより引き出していった。コマkomaさん自身も「初めから紙で始まる漫画を描いた経験がないので、読者の反応がまったく返ってこない状態で1本の漫画を描きあげる方は凄いなと思います」と、そうした反応が執筆の原動力となっている様子。
本作の主人公・田嶋の何気ない「人たらし」ぶりにキュンと来てしまう読者も多そうだが、制作中に気をつけていることを尋ねると「田嶋の顔を過剰にイケメンに描かないことです!」と告白。人柄の良さがにじみ出た田嶋の柔らかな雰囲気も、読者の癒やしとなっているのかもしれない。
取材協力:コマkoma(@watagashi4)