子供の送迎をする母親に調査!自転車の「ヘルメット着用」の努力義務化、認知度と取り組みの実態は?

  • 2023年10月18日
  • Walkerplus

Sasuke Financial Lab株式会社が運営する保険の一括比較・見積もりサイト「コのほけん!」は、2023年8月1日から8月3日の3日間、幼稚園児・保育園児の子供の送迎を自転車で行っている首都圏在住の主婦100名を対象に自転車ヘルメットの着用実態調査を実施。調査の結果、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化したことに関して「内容について詳しく知っている」のは4割程度と、着用義務化が深く認知されていない実態が明らかになった。

■調査背景
2023年4月より自転車ヘルメットの努力義務化が開始されたことにより、自転車に乗る際の安全への意識が見直されつつある。特に子供の送迎などで自転車を使用する際には、より一層安全に気を配る。そこで今回、子供の送迎を自転車で行っている人を対象に、自転車ヘルメットの着用に関する実態調査を実施した。

【調査概要】自転車ヘルメットの着用実態調査
・調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー(R)」の企画によるインターネット調査
・調査期間:2023年8月1日〜8月3日
・有効回答:幼稚園児 / 保育園児の子供の送迎を自転車で行っている、首都圏在住の主婦100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。

■自転車のヘルメット着用努力義務、「詳しく知っている人」は4割
「あなたは2023年4月より自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されたことを知っていますか」(n=100)と質問したところ「聞いたことがある程度」が52.0%、「内容について詳しく知っている」が40.0%、わからない/答えられないが6.0%という回答となった。

■努力義務を知っているものの、ヘルメット着用していない人は8割以上
Q1で「内容について詳しく知っている」「聞いたことがある程度」と回答した人に対して、「自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されて以降、自転車利用時にヘルメットを着用しているか」(n=92)と質問したところ、「着用していない」が84.8%、「必ず着用している」が7.6%、「たまに着用している」が7.6%という回答となった。

■ヘルメット着用しない理由は「持っていないから」と7割以上が回答
Q2で「着用していない」と回答した人に、「自転車利用時にヘルメットを着用していない理由は?(複数回答)」(n=78)と質問したところ、「持っていないから」が73.1%、「努力義務であって必須ではないから」が35.9%、「髪型が崩れるから」が29.5%という回答となった。

■ヘルメットを着用していない理由には「付けている人がまだあまりいない」や「暑いから」という声も
Q3で「わからない・答えられない」以外を回答した人に、「Q3で回答した以外に、自転車利用時にヘルメットを着用していない理由があれば、自由に教えて(自由回答)」(n=76)と質問したところ、「付けている人がまだあまりいない」や「暑いから」など43の回答を得た。

【自由回答・一部抜粋】
・31歳:着けてる人がまだあまりいないから
・36歳:日よけができるヘルメットが開発されるまで待っている
・34歳:暑いから
・38歳:努力義務の範ちゅうであれば出費はしたくない
・38歳:荷物が多くなると買い物も不便
・37歳:買おうとした時に自転車屋さんでは大人用ヘルメットは売り切れだった
・45歳:自治体の補助が出るのが少し先なので待っているため

■自転車利用時に「ヒヤリ」とした経験では「子供と一緒に転倒」が約4割
「あなたは、自転車利用時に“ヒヤリ”とした経験がありますか。具体的に教えて(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「子供と一緒に転倒した」が37.0%、「路肩の段差で転倒しそうになった」が28.0%、「車と接触しそうになった」が24.0%、「曲がり角で歩行者と衝突しそうになった」が24.0%という回答となった。

■「ヒヤリ」とした人のうち、8割以上が加害者になってしまう不安感じたことがあると回答
Q5で「ヒヤリとしたことは一度もない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「自転車利用時に“ヒヤリ”とした経験において、自身が加害者になってしまう不安を感じたことがあるか」(n=75)と質問したところ、「何度もある」が9.3%、「数回程度ある」が72.0%という回答となった。

■「歩行者とぶつかりそうになる」や「小学生が予測不能に飛び出してきた」などの経験から加害者になる不安を実感
Q6で「何度もある」「数回程度ある」と回答した人に、「自転車利用時に加害者になってしまう不安を感じた具体的なエピソードがあれば、自由に教えて(自由回答)」(n=61)と質問したところ、「歩行者とぶつかりそうになる」や「小学生が予測不能に飛び出してきた」など36の回答を得た。

【自由回答・一部抜粋】
・36歳:歩行者とぶつかりそうになる
・42歳:雨の日で、ブレーキがいつもよりきかず、前を歩いていた歩行者にぶつかりそうになった
・34歳:登下校の小学生が予測不能に飛び出したりしてくる
・39歳:歩行者や他の自転車とぶつかりそうになった。もし相手にぶつかってケガをさせたり、当たらなくても相手が転んでしまったらと思うと怖かった
・44歳:出合い頭にぶつかってしまったら、子供を乗せた電動自転車は重たいのでケガをさせてしまうかもしれない
・38歳:車の影から人が飛び出してきた

■「ヒヤリ」とした経験を通じて、9割以上が事故やケガを「他人事ではない」と実感
「あなたは、自転車利用時など、日常に潜む「ヒヤリ」とした経験を通して、事故やケガをどのように感じましたか。」(n=100)と質問したところ、「他人事ではないと強く感じた」が38.0%、「他人事ではないと感じた」が55.0%という回答となった。

■8割以上が備えとしての保険への加入を「有効」だと回答
「あなたは、誰にでも起こりうる事故やケガに対して、日頃からの備えとして保険への加入が有効だと思うか」(n=100)と質問したところ、「非常にそう思う」が36.0%、「ややそう思う」が47.0%という回答となった。

■保険加入が有効だと思う理由の8割以上が「事故やケガが不測の事態だから」と回答
Q9で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「誰にでも起こりうる事故やケガに対して、日頃からの備えとして保険への加入が有効だと思う理由を教えて(複数回答)」(n=83)と質問したところ、「事故やケガは予期せぬタイミングで起こるから」が83.1%、「ケガをさせてしまうリスクに備えたいから」が56.6%、「心配事が減らせるから」が37.4%という回答となった。

■まとめ
今回の調査では、ヘルメット着用は努力義務化されたものの、実際の利用者には浸透しておらず、新たにヘルメットを買う手間やあくまでも努力義務であることがその背景としてあることがわかった。しかし、日常的に自転車を使用する中で多くの人が「ヒヤリ」とした経験があり、事故やケガが他人事ではないということを実感している。

今回の調査について担当者に話を聞いてみた。

「(ユーザーへのメッセージは?)2023年4月の改正道路交通法の背景には、自転車事故で死亡した人の約7割が頭部に致命傷を負っていること、ヘルメット非着用時の致死率が、ヘルメット着用時と比較し、約2.3倍高くなっていることなどが挙げられます。特にお子様の送り迎えなどで自転車を使用する際には、より一層安全に気を配られる人も多いと思います。今回の調査をきっかけに、より多くの人に努力義務であっても着用が子供と自分の命を守る大切なものだと伝わり、死亡事故が減ることを祈っています」

事故やケガは誰にでも起こり得ることであり、加害者になってしまうこともあるかもしれない。特に自転車はさまざまな年代が日常的に使用する乗り物。予測不能の事態の備えとして保険への加入を検討してみてはいかがだろうか。

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