サイト内
ウェブ

手作りドールハウスに強面お兄さんが入居!?“人×人形×宇宙人”の関係描く漫画「ヤドカリヤド」に反響多数【作者に聞く】

  • 2023年7月29日
  • Walkerplus

新しく手に入れた熊の人形のために、ドールハウスを自作した少年。けれど、新居にはなぜか“先客”が住んでいて――。
伊崎元(@isk_don)さんの創作漫画「ヤドカリヤド」は、pixivマンガ月例賞(2023年5月投稿分)で大賞に選ばれた作品。少年と熊の人形、そして小さな強面宇宙人の不思議な生活を描くシリーズだ。

pixivの投稿には1話、2話ともに3000件以上のブックマークとともに「すっごくおもしろい」「癒やされる」と多くの反響が集まる同作。作品の舞台裏を作者の伊崎さんに聞いた。


■「いてまうぞゴルアアアア!」かわいいドールハウスの住人はその筋の宇宙人
人形遊びがなによりの癒やしという少年「建」。声に反応するおしゃべり機能つきの人形「熊五郎」と遊ぶため、家具や内装を整えた自作のドールハウスを用意していた。

熊五郎が届き、早速ドールハウスの内見ごっこをすべく玄関をノックした建。すると、どういうわけか「はあい」という返事とともに、ドールハウスの中からミニチュアサイズの男性が現れる。

おもちゃの包丁を握り「いてまうぞゴルアアアア!」と叫ぶ柄の悪い彼は、「ギンジ」という名の小さな宇宙人。ギンジはヤドカリのように家を「殻」として生きる種族で、殻不足が続く母星から新居を求めて地球にやってきたという。

熊五郎のためのドールハウスに勝手に住みつき、あまつさえ“組の事務所”に模様替えまでしていたギンジに建は困惑し、宇宙人と共生はできないと告げる。だが、自ら手掛けた家で暮らすギンジの姿を見たこと、そして「大家さんは紛れもなくプロだ」と、その出来栄えを褒められたことに心を動かされ、熊五郎とシェアハウスという条件で入居を認めることに。

こうして、ドールハウスの大家と部屋を借りる宇宙人、そして同居人に喋る人形の熊という奇妙な新生活がスタートするのだった。

■「『好き』を肯定する漫画であるように」楽しさを詰め込んだ創作漫画
ユニークな設定と、人間・人形・宇宙人という異色の関係性に惹きこまれる同シリーズ。早くも「続きが気になる」という声が集まる本作に込めた思いを取材した。

――「ヤドカリヤド」を描いたきっかけを教えてください。

「とにかく「楽しい」や「ほんわか」な漫画を描きたいというのがきっかけでした。昔からドールハウスやミニチュアが好きなこともきっかけのひとつです」

――ドールハウスにヤドカリのような小さな宇宙人という設定が魅力的です。作品のアイデアはどんなところから生まれたのでしょうか?

「ある時、実際のヤドカリについて調べた際に『ヤドカリの殻不足』という記事を見て、ヤドカリを擬人化して人間が作っている家に住んでもらったら楽しいかも、と思い構想を練り始めました。そして、もともと箱庭やドールハウスで実際に誰かが暮らしている様子をみたいという願望があったので、小さなヤドカリの宇宙人として住まわせようと考えました」

――めまぐるしく移り変わる表情や仕草からキャラクターの感情が伝わってくるのが印象的です。作画や演出ではどんなところを意識されていますか?

「作画に関しては“かわいいい、かっこいい”を目指しています。演出については、わちゃわちゃした掛け合いや、キャラクターのギャップを意識してます。全体的にテンション高めを意識して制作しています」

――また、伊崎さんが本作を描く上でこだわっているポイントを教えてください。

「本作に関してはとにかくハッピーであるように意識してます。特に『好き』を肯定する漫画であるように制作しています。まだ登場している人物は少ないですが、各々のキャラクターが、自分が大切にしているもの、好きなものについて真っ直ぐな感情を持つように意識しています」

――本作の今後の展望についてお聞かせください。

「ゆっくりでも形にしていけたらなと思っています。せめてギンジさん達の家が出来上がるまではなんとか。他にも登場させたいキャラクターがたくさん控えているので、お見せできる機会があればいいなと思っています」

取材協力:伊崎元(@isk_don)

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.