サイト内
ウェブ

「生贄制度は廃止になってるぞ」衝撃の事実に絶句!殺してと願うも「マズそうだ」と拒絶…!?【作者に聞く】

  • 2023年8月8日
  • Walkerplus

貧困の村から生贄として、残忍な王のもとに1人の少女が差し出された。覚悟を決めていた彼女だったが、王のひと言に唖然としてしまう。「生贄(いけにえ)制度は廃止になっているぞ」――なんと獣人と人間が共存するこの世界でも、社会変革が起きていた!


「おいしい生贄のはずだった」は、生贄の代わりにその村の発展を約束するという古いしきたりに則り、“イーナカ村”から身寄りのないニナが差し出されたところから話は始まる。しかし無慈悲な王の前に突き出されると「ムダ足だったな」と追い返される。イーナカ村は今後援助の対象になっているから安心しろ、と帰されそうになるが、戻る場所なんてないニナは「食べるか殺すかしてください」と懇願する。しかし、王はニナをじっと見ると「マズそうだな」とひと言…。

踏んだり蹴ったりのニナ。生贄の役割を押しつけられ、辛い気持ちを殺して“村のため”と自分を言い聞かせたのに、いざ来てみると生贄制度は廃止。戻る場所なんてもう持っていないニナは「食べるか殺すかして」と泣くも、追い打ちをかけるように「マズそうだ」と一蹴され…。作者である國里さんにストーリーの見どころや注目してほしいキャラクターについて話を聞いてみた。

――「おいしい生贄のはずだった。」は100ページを超える長編ですね。ストーリーについて簡単に教えてください。

飢饉の村に住む孤独な少女が、生贄として獣人の王様の元へやって来ます。帰る場所のない少女はその場で食べてほしいと懇願しますが、痩せすぎていてマズそうだからと拒否され、王宮に住み込んでの“デブ活”が始まります。次第に王様の優しい一面や王宮の人々の優しさに触れ、生きる気力を取り戻し、そのまま働かせて貰うことに。そんな生活の中で芽生える恋や、自分の存在価値、自己肯定感を取り戻していく、というお話です。

――本作品を描いたきっかけについて教えてください。

とにかく自分自身が癒やされたくて描きました。しんどいときや、もう何もしたくない、何もできないという精神状態のときは、複雑で難しい漫画や、感情が上下しすぎる漫画は読む気になれません。なのでストレスなく読めて、感情が安定する物語を自分で描いてみようと思いました。私自身、大きなモフモフしたものが大好きなのでそういう動物をたくさん登場させ、すべてが報われて愛される主人公を描こう!と思いました。

――登場するのはいい人(動物)ばかりで、読者から「やさしい世界」「かわいい」「最高です」などのコメントが相次ぎました。國里さんが最も気に入って描いたキャラクターを教えてください。

ありがとうございます。やさしい世界が伝えられたことは登場人物みんなのおかげなのですが、一番描いていて楽しかったのは隣国の王子エヴァネルです。本当はもっと嫌な人間に描こうと思っていたのですが、“少し抜けてるおバカな王子”という設定にしたら、頑張って嫌味を言おうとしてる姿もかわいく思いながら描いていました(笑)。

――最後に、今後はどのくらいのペースでSNSに作品をアップされますか?

現在はまだ新作の予定は無く、不定期です。今の私はアウトプットしたい衝動が出てきたときに、一気に描く方が合っている気がしています。pixiv内にある「スペースファミリー」という宇宙人漫画も、今までの知識や自分の想像などが一つに固まったときに描けたものです。そちらも興味のある方は読んでいただけるとうれしいです。フォローして下さっている方々には不定期すぎて申し訳なく心苦しいのですが、読んで下さる人がいることにいつも感謝でいっぱいです。ありがとうございます。

当初、獣人の王は「腹が満たされれば生きたいと願い、逃げ帰るだろう」と踏んでいた。しかしニナは「王様においしく食べられたいので」と、王宮から逃げるどころか住み込んで“三食昼寝つき”“おやつタイムつき”、さらには手の届くところには常につまめるお菓子がある、という食っちゃ寝生活の「デブ活」に励むのだった。獣人の王はニナの処遇をどうするのだろうか?蒸し暑くて眠れない夜は、登場人物全員がやさしい絵本のような世界に癒やされてみてはいかがだろうか?

取材協力:國里

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.