【漫画】鳥さんの感情は「仕草」でわかる!要注意な仕草も把握して健康を管理しよう

  • 2023年12月21日
  • Walkerplus

ペットとして人気の高い小鳥。ウォーカープラスでは小鳥と暮らすうえで知っておきたい知識や疑問を徹底解説するコミックエッセイ「トリ扱い説明書」より印象的なエピソードを厳選してお届け。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、小鳥の飼育に必要な知識を身に付けよう!

今回は、仕草でわかる鳥さんの気持ちについて。「鳥って表情がないのでは?」と思っている人も多いが実は感情豊かで、全身を使い気持ちを伝えてくれるのだそう。著者の鳥野ニーナさんに詳しく聞いてみた。

「私が飼っているセキセイインコのメルちゃんは、旦那さんのことが大好きです。放鳥中はいつもべったりくっついています。旦那さんが外出している時は仕方なく(!?)私にくっついているものの、帰宅した気配を感じた瞬間、激しく鳴いて飛びまわっての大騒ぎ。鳥さんの愛情深さに日々驚いています」

「他にも、驚いた時は体を細くする、怒った時は目が三角になり体を左右に揺らす、手を見つめて離れないのはマッサージ待ちなど、鳥さんが発するサインがたくさんあります。知っておけば、コミュニケーションがより円滑になるのではないでしょうか」
■健康を維持するために、発情行動を把握しよう
では、特に注意すべき鳥さんの行動はあるのだろうか。「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生に詳しく聞いてみた。

「小鳥を飼ったことがない方に、『鳥の気持ちってどうやってわかるのですか?』と聞かれることがあります。なかには感情があること自体、信じられない方もいらっしゃるようです。私も飼育したことがなかったら、きっと理解できなかったでしょう。

小鳥は感情が豊かで、それを包み隠さず表現してくれている生き物です。昨今は行動の解釈が、さまざまな媒体で発信されています。それらを参考にしつつも、みなさん自身で鳥さんから発せられる心の声を感じ取ってみてください」

きちんと把握しておくべき、要注意な仕草にはどのようなものがあるのだろうか。覚えておきたい要注意なしぐさを教えてくれた。

「発情の季節になると、鳥さんはオスとメスで特有の行動をとります。セキセイインコのメスの場合、のけぞって固まるような仕草が見られます。オカメインコのメスは『キョキョキョ』と鳴いてお尻をあげますし、ブンチョウのメスはお尻を振るようになります。これらは全て、オスの交尾を許容するポーズです。オスは、メスへエサをプレゼントするために吐き戻しをしたり、お尻を擦り付けるような仕草をしたりします。野生ではこれらの行動は同種の異性鳥に向けられますが、飼育下では同じ性別の鳥さん同士や人間、おもちゃにもこのような行動をとることが多々あります。

発情に関連する病気はとても多く、病院にかかった時も獣医師に『いつからお尻を振りはじめましたか?』などの質問をされるので、発情行動がいつからみられるか、どれくらい続いているのかなど、わかるようにしておきましょう」

鳥さんによくみられる仕草のひとつに羽繕いがあるが、羽繕いにはどのような意味があるのだろうか。詳しく聞いてみた。

「羽繕いは鳥さんの大切な仕事の一つで、一日の多くの時間を羽繕いして過ごします。野生では羽のコンディションが悪いと、逃げ遅れて生死に関わるからです。初めて鳥を飼う方の中には、『うちの子がやたら羽を痒がっているので、寄生虫がいるのではないか?』と心配して来院される場合もありますが、正常に羽繕いをしているだけというケースも多くあります。

羽は、日常生活の中で擦れたりして構造が乱れます。羽繕いは、嘴でその構造を丁寧に配置しなおし、きれいな状態に戻します。また、羽繕いの時は尾羽の付け根にある尾脂腺から出る脂を羽に塗ったり、オカメインコなどは粉綿羽という羽からでる白い粉を羽に塗ったりしています。

ちなみに、古い羽根が抜けて新しく羽が生えてくるときは白い鞘にくるまれていて、それを嘴で羽繕いして開いていきます。この時、鞘がフケのように見えますが、正常なので安心してください」

「小鳥と楽しく幸せに暮らしたい」と願うあなたの役に立つ、超実用的な知識が満載の「トリ扱い説明書」。これからもさまざまな情報を届けるので、楽しみにしてほしい。

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