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おじさんと“訳あり少女”のロードムービーのはずが…!伏線がスゴいホラーサスペンス漫画に「映画化希望!」の声【作者に聞いた】

  • 2023年4月30日
  • Walkerplus

待ちに待ったゴールデンウィーク。時間がたっぷりある今こそ、新たな漫画に出合えるチャンス!そこで今回は、巧みな伏線と二転三転するストーリーが反響を呼んだてぃーろんたろん(@tearontaron)さんのWEB漫画「この子知りませんか?」をご紹介。



■おじさんと“訳あり少女”の旅路が、やがて恐怖の展開に…
てぃーろんたろんさんが2021年にTwitterやpixivなどに投稿した本作品。田舎の町工場に務める主人公・中山良平が、周りに流されて生きてきた自分を変えようと、パワハラ工場長を殴りつけ、職場を飛び出すところから物語が始まる。

この日のために用意した車に乗って人生最高の旅へ出発!…したはずが、なんとそこには毎日工場の裏口に遊びにきていた小学生・千秋が乗り込んでいた。すぐに降ろそうとするものの、「家だけはだめ…あたしも街を出たいの」と涙ながらに懇願する。以前、夜遅くに血がついた顔で一人たたずんでいたことを思い出し、どこか“訳あり”な千秋を見捨てることができなかった。

中山は、現金200万円と荷台にある太いロープ、千秋を連れて、人生で最高の…そして最後の旅に出発した――。

■「マンガTOP」リメイク連載版では、さらに大きな伏線を用意
おじさんと少女のほのぼのロードムービーかと思いきや、西村を追う警官が解き明かす真実により、やがて怪奇現象を取り込んだサスペンスホラーへと突き進む。作品のあらゆるところに仕込まれた「伏線」を細やかに回収しつつ、最後にすべてがつながるという巧みなストーリー展開に、「恐ろしい才能」「なんだか映画一本観た後のような満足感」と驚く声が多く寄せられた。

作者のてぃーろんたろんさんに話を聞くと、本作はもともと商業誌での作品企画の没ネタからスタートしたという。

「没になった後に、アシスタントさんと雑談していた時に形になった感じです。初期の頃は千秋の設定もまったくなく、後半の展開は描きながら考え、伏線を繋ぎ合わせていきました」

現在、Amazon Kindleでは電子書籍版が無料公開され、ダウンロード数は20万件を超えている。2022年から日本文芸社の漫画アプリ「マンガTOP」にて、作者により全編ブラッシュアップされたリメイク版の連載もスタート。リメイク版は、SNSや無料の電子書籍版で発表した際の読者の反響が後押しになったとてぃーろんたろんさん。

「実は『この子知りませんか?』より前に、日本文芸社さんの方で『学校でいちばん地味な2人が付き合う話』を連載しないかとお声がけをいただいていたんです。その打ち合わせの中で、『この子知りませんか?』もせっかく反響があるのだから掲載しないかという流れで連載に至ったので、読者の人たちの声が届いたんだなぁ、と感じました」

リメイク版では、千秋の表情や良平の心情みたいなものをより細かく描きつつ、個人連載版の先の展開に広げるための大きな伏線を入れてるという。

「連載版はやはり商業作品ですので、人気次第では途中で終わり……なんてこともあるみたいです。読者の皆さんには、是非ともリメイク版も読んで応援していただければと思います!」


取材協力:てぃーろんたろん(@tearontaron)
(C)Tearontaron/日本文芸社

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