
保護猫10匹と犬1匹との賑やかな暮らしを漫画にしているririca(@ririca_neko)さん。性格もさまざまな猫達の様子に、読者からは「かわいいです」「うちの猫もそうなんです!」などの声が寄せられ、人気となっている。今回はriricaさんに、漫画を描き始めたきっかけや、猫との生活で気を付けていることなどを聞いてみた。
■きっかけは愛犬とのお別れ「思い出を何かに残したい」
新しいおもちゃに大はしゃぎしたり、猫ハウスをめぐる攻防が起こったり。伸び伸びと過ごす猫達に囲まれた日常をコミカルに描くriricaさん。漫画を描こうと思ったきっかけは何だったのだろうか。
「4年くらい前にブログで投稿を始めました。当時飼っていた犬が虹の橋を渡り、思い出を振り返ろうと思ったときに、あまりにも思い出せることが少なく、悲しくなりました。そして、これからは何かに残したいと思ったんです。何となく絵が描けるタイプだったので、漫画を描き始めました」
近年、猫を飼う人は増えているというが、猫10匹とはかなり珍しい。どうしてこんなにもたくさんの猫達を迎えることになったのだろうか。
「犬のしおんくんは、ペットショップで一目惚れした子です。猫達は、最初に来たらいやくん、次に来たふうやくんの2匹はお外で保護しました。それ以降の子達は、もともとご縁があった保護活動をされている方などに『ぜひ我が家に迎えたいです!』と言って受け入れました」
■「猫といると毎秒楽しい」多頭飼いは猫同士の相性も気を付けながら
ほぼ毎日、漫画をSNSに投稿しているriricaさん。漫画の内容はどのように考えているのか聞いてみると、「大体毎日、猫達が何かしらやっているので、そこからネタをもらっています」とのこと。内容はもちろん、エピソードの多さからも、楽しく飽きの来ない日々が伺える。
数ある漫画の中でも、riricaさんにお気に入りのエピソードは、「容器を入れ替える時大体やらかす」。猫のご飯を容器に入れ替えるとき失敗してしまい、落ち込むriricaさんと、そこに集まった猫達の話だ。
漫画には「昨日まさに同じことをやりました」「カリカリで滝行みたいになってるのかわいすぎです!」などのコメントが続々。riricaさんも「皆さんやったことあるという声が多くて安心してニッコリしました」とほっとした様子だった。
気難しいところがあったり、誰よりも食いしん坊だったり、同じ猫でも性格はさまざま。一緒に生活するうえでは、猫達がストレスなく過ごせるよう心掛けているそうだ。
「猫同士で相性の悪い子もいるので、お互いなるべく離れた空間にいられるようにしたり、触られるのが苦手な子には構いすぎたりしないように気を付けています」
10匹の猫達の関係や日々の出来事を楽しく描くriricaさんの漫画。猫の存在はかけがえのないものになっているという。
「猫達といると毎秒楽しいです!同じ空間にいてくれるだけで幸せにしてくれます」
最後に読者へのメッセージをお願いすると、「漫画を読んで猫と暮らすのって楽しいんだな~と思ってもらえたら嬉しいです」とriricaさん。これからも、自由で個性豊かな猫達の様子を、楽しみに見守りたい。
取材・文=松原明子