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【夏の自由工作】褒められ確実!クロスステッチキットで手芸愛も育む【小学校高学年向け】

  • 2022年8月19日
  • Walkerplus

子供たちの夏休みもそろそろ折り返し。自由工作に頭を抱える保護者も多いのではないだろうか。子供の“やりたいこと”が明確でない場合、親は自由工作を監修する必要が出てくる。残りの夏休みを有意義に過ごすためにも、できるだけ手軽に作れて見栄えのいい工作のアイデアはたくさんあった方がいい。

夏休み明けの自由工作の展示で、友達から「すごい!」と褒められたい……そんな子供の欲求を満たせる工作に挑戦してみよう。教師を含む大人はともかく、子供目線で「すごい」と感じる工作の条件は、手間がかかっていて、仕上がりが売り物のようにきれいなもの。これを満たすのが、市販の手芸キットだ。

この手のキットは大人をターゲットにした商品だが、初心者向けなので子供でも仕上げられる。なかでもクロスステッチのキットは、メーカーによるデザイン図案が優秀なうえ、飾り付きのフープやフレームがセットに含まれているので、提出も展示も容易。キット以外に必要なものも、一般的な家庭にあるものだけなので、特別な手芸用品を買い足さずに済む。

落ち着いて丁寧に作業していけば、自分で作ったとは思えない立派な作品が完成する。が、根気と集中力とそれなりにまとまった時間が必須だ。今年の夏を締めくくる最後の体験と腹を決め、取り組んでみてはいかがだろうか。

<準備するもの>
・クロスステッチのフープキット
・家庭用糸
・縫い針
・ハサミ

<作り方>
■1.キットの選び方
豊富に販売されている刺しゅう系のキットのうち、今回選びたいのはほぼ1種類のステッチだけで仕上げられる「クロスステッチ」のキットだ。セットには、刺しゅう枠のような形の“フープ”と、刺しゅう糸に専用のクロス針、クロスステッチ用のジャバクロス生地が含まれる。大きさや図案にもよるが、価格はだいたい2000円前後。

“初心者向け”と表示されているものの中から、小ぶりな直径10.5センチ、中くらいの直径15.5センチのどちらかを選ぶ。集中力に自信がないなら小さい方、チャレンジ精神旺盛なら中くらいがおすすめだ。キット外で必要なのは縫い針と糸だが、こちらは見えない部分で使うので、ありあわせでOK。なければキットに入っている針や刺しゅう糸で代用も可能。

■2.生地を補強し中央を見つけておく
進め方は、付属の解説書にすべて明記されているので、まずはくまなく目を通しておこう。そのうえで、刺しゅう前に必要な準備からスタートする。まず、クロスステッチ用の布地はほつれやすいので、手持ちの糸でアウトラインを適宜かがっておく。次に、図案と中央を合わせるため、布地を二度二つ折りにして、ど真ん中の穴を見つける。

■3.糸をほぐしてからステッチ開始
図案の中央からステッチを始めるので、対応する色の刺しゅう糸をまずは6本にほぐし、束ね直していく。このほぐす作業をしておくと、ふっくらとボリューム感のある刺しゅうに仕上がるそう。

クロスステッチってなに?
バッテンを描くようにX字型に刺しゅう糸を刺していく、刺しゅう技法のこと。縦に刺し進めるのが基本で、片側だけ同じ方向に刺し、折り返すようにしてもう片側を刺し、クロスに仕上げていく。横やななめに刺し進める場合は、都度バッテンを作ることもある。また、クロスステッチは玉留め・玉結びをしないのも特徴。刺し始めと刺し終わりの始末を覚え、裏側で泳ぐ糸が出ないよう工夫しながら作業していこう。

■4.ひたすら図案の通りに刺しゅうしていく
図案の中央に近く、面積の大きい色から刺し始め、ジャバクロス生地の目を数えながら図案通りにクロスステッチしていく。刺しゅう糸が絡まないように気を付けつつ、ジャバクロス生地の穴を目がけて針を通していく。間違ったら同じ穴に針を通して戻すか、針を抜き、糸をほどいてやり直そう。

■5.一番楽しい作業!フープを取り付ける
刺しゅうが終わったら、フープを取り付けていく。付属のフープを外枠と内枠に分け、内枠の上に刺しゅう布をかぶせてから外枠をはめる。外枠をはめたら、中央に絵柄が来るよう調整しながら布を外側へ引っ張り、ピンと張っていく。

■6.裏側を処理して完成!
余った布は、フープの内枠から2センチ程度だけ生地を残してカットし、ぐし縫いして内側にまとめる。これで作業はすべて終了。

<失敗しないポイント>
・子供はきつく刺しゅうしがちなので、たまに糸の調子をチェックしてあげよう。糸の加減はほんの気持ちだけゆるめにしておくときれい。
・図案の中から、ひと固まりになっていて、面積の大きい色から順に進めていくと刺し始めや刺し終わりの糸の処理がラクになる。
・どのように刺し進めていくと糸に無駄が出ないか、きちんと計画立てて進めよう。糸に無駄が出ると裏側が汚くなりやすく、糸が絡まってしまったり余計な糸が表に出てきたりと、仕上がりに影響してしまう。
・休憩したい場合や次の日に持ち越したい場合は、「この色が終わったら」「お花を全部仕上げてから」など、キリのよいところまで進めてからにしよう。中途半端なところで終わらせると、ステッチのやりとばしや段ズレが発生しがち。

冷静に集中しながら進めるのが、うまく仕上げる最大のコツ。とはいえ、正確にやろうと根を詰める必要はない。

記事中の裏面の状況をご覧いただければおわかりかと思うが、ステッチの向きや糸の処理はかなりデタラメである。それでも、表はほぼ見本通りに仕上げることができた。おそらく、表さえきれいに仕上げられたら、多少ルールを破ったり裏が汚かったりしてもよいのだ。もっといえば、表だって少しくらい失敗していてもいい。とにかく完成まで持っていければ、「またやってみたい」「次はもっとここを上手に」など、次回への意欲と改善点が見いだせるはずだ。手芸を好きになるための一歩を踏み出せれば、この自由工作は大成功といえるだろう。

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