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松本穂香が「新しい“キュン”を感じた」 『今夜、世界からこの恋が消えても』W主演の道枝駿佑&福本莉子を絶賛

  • 2022年8月10日
  • Walkerplus

映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が7月29日より公開中。2019年に「電撃小説大賞」を受賞した一条岬の同名恋愛小説(メディアワークス文庫)を実写映画化した作品だ。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」での好演(2017年放送)や、Netflixで配信中の作品『桜のような僕の恋人』への出演が話題になるなど、活躍の幅を広げている松本穂香が、主人公・神谷透(なにわ男子・道枝駿佑)の姉を演じた。今回行ったインタビューでは、松本にこの役に対する想いや、道枝との撮影エピソードを聞いた。

本作は、眠ると記憶を失ってしまう「前向性健忘」という実在する難病を患ったヒロイン・日野真織(福本莉子)と、真織には言えない大きな秘密を隠し持つ主人公・透(道枝)のはかなくも切ない愛の物語を描く。松本は、父親とのわだかまりを抱えて家を出ているが、その家に残してしまった透を気にかけている姉を演じる。


――本作の出演オファーをもらった際はどのようなお気持ちでしたか?

【松本穂香】普段演じている役柄とガラッと変わる役柄だったのですが、『桜のような僕の恋人』を観て、「今の松本ならできるんじゃないか」と、プロデューサー側にとっても挑戦となるようなオファーをしてくださったと思うので、プレッシャーはありましたがうれしかったです。

――松本さんが演じられた“神谷早苗”役に対する想いを教えてください。

【松本穂香】今までは周りの方に支えてもらうような役が多かったのですが、今回は自分が支える側だったので、私のなかでも挑戦的な役でした。これまで年上の方とお芝居をすることが圧倒的に多かったので、年下の役者さんと一緒ということにも少し緊張感がありましたし、弟の透だけでなく、ほかの人も導いてあげるような役柄というのもあったので…。ただ優しいというだけでなく、どこか達観したような印象で。“神谷早苗”は、小説家ということで、いろんなことを受け入れられるような方なのかなというイメージをして演じました。

――参考にされた“お姉さん像”というのはあったんでしょうか?

【松本穂香】私のなかの“お姉さん”です(笑)。こういう人が周りにいたらいいなという想いはありました。

――役作りで思い出に残っているエピソードはありますか?

【松本穂香】衣装合わせのときに、周囲からも「早苗は成熟した人」「年齢は若いけれどいろいろ経験している人」というイメージがあると言われていたので、それができるかな?というプレッシャーは感じていました。早苗の包み込むような優しさを表現できていたらいいなと思いましたし、私自身もいい経験をさせていただきました。

道枝駿佑さんとは役の上で姉弟という間柄なのですが、撮影でお会いしたのは2回くらいだったんです。そのなかで、どのくらい仲を深められるだろうというのは考えていました。

――その道枝駿佑さんに対して抱いた印象を教えてください。

【松本穂香】すごく瞳がキレイで。作中で、家族の話をしているときに、早苗は自分を責めるようなことを言うのですが、透は「そんなことないよ」って、包み込むような優しさを瞳で表現されていて。そのときの印象は強いです。

道枝さんも、ヒロインの福本莉子さんもとても素敵なお芝居をされるので、きっといろいろと考えていらっしゃると思うのですが、お芝居されているときは真っ直ぐなお二人。こんな素敵な作品でご一緒させていただけてありがたかったです。

道枝さんとは、撮影の空き時間に控室のようなところで一緒になったことがあるのですが、お互いに多分人見知りで…(笑)。緊張した空気になってしまって。頑張って距離を縮めようとするんですけど、あんまり話は弾まなくて(笑)。撮影が終わってしばらく経ってから、私のラジオ(TBSラジオ「新米記者・松本穂香の研修ログ」)に来てくださって、そこでやっと少し距離が縮まったかなと思います。

――撮影で思い出に残っているエピソードはありますか?

【松本穂香】Netflixで配信中の作品『桜のような僕の恋人』のカメラマンさんなど、撮影・照明のチームが何度かご一緒させていただいている方々で、安心感もありつつ、プレッシャーもあるという現場でした。ただ、撮影が終わったときに、そのカメラマンさんが「またね~」って言ってくださったり。三木孝浩監督も約6年ぶりにご一緒させていただいたのですが、『活躍しているね』と温かい言葉を言ってくださったりして、すごくご縁を感じるような現場でした。三木監督作品の『青空エール』のときは高校生の役だったので、今回は全く違う役柄でした。なので、頑張りたいなと思って挑みました。

具体的なシーンで言うと、芥川賞の受賞式のシーンは、早苗も緊張感みたいなものがあったと思うのですが、それを表には出さないんだろうなとか、小説家だからこそ慎重に言葉を選ぶだろうなということを考えながら演じました。

素敵だなと一番グッときたのは、花火大会のシーン。この空気感は、映画でも初めての感覚で。“透がそんなことを言うんだね”みたいな(笑)。新しい“キュン”を感じました。

――『今夜、世界からこの恋が消えても』の見どころを教えてください。

【松本穂香】主演のお二人の、どこまでもピュアな、透明感あふれるお芝居は本当に素敵。この瞬間しか描けないものがきっと詰まっていると思うので、是非、観逃さないで、映画館で楽しんでもらえたらうれしいなと思います!

取材・文=平井あゆみ
撮影=若狭健太郎

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