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日本の未来と子供たちのために、100年住み続けられる家づくりを提案する「WELLNEST HOME」

  • 2022年7月13日
  • Walkerplus

愛知県長久手市に本社を置き、日本各地で高気密高断熱の高性能な家づくりを展開する「WELLNEST HOME」。社名には「Well=よい nest=巣作り」と「Wellness=健康であり続ける」の意味が込められ、その思いを形にするべく、家族も家もいつまでも健康でいられる家づくりを行っている会社だ。なぜそのコンセプトに至ったのか、社長の芝山さゆりさんにこれまでの歩みと家づくりに対する思い、こだわりについて話を聞いた。

■お手本は、ドイツの家づくりに対する文化

「WELLNEST HOME」の歩みは、代表である早田宏徳さんが2007年にドイツへ渡ったところから始まる。日本で高品質な家づくりに携わっていた早田さんは、「世界の家はどのようなものだろう」とドイツへ渡り、そこで高性能な家を目の当たりにして衝撃を受けたという。

「ドイツに比べて日本は住宅の在り方に対する考え方が遅れています」と自身もドイツの家づくりを体感してきた芝山さんは話す。

「そもそも家は持続可能なものでなくてはならないのに、日本では35年ローンを払い終えたタイミングで建て替えるという考え方があります。10年に一度、リフォームして、壊す。それは第二次世界大戦後に日本が焼け野原になり、とりあえずバラックでもいいから住むところを、というところから始まっているように思います。日本の城や神社仏閣は100年以上建っていて、改修することはあっても壊すことはありません。その技術があるのに家はスクラップ&ビルドを繰り返すのです。これではいけない、ドイツのように日本の家の性能を底上げしたいと早田は考えたのです」

芝山さんは早田さんのこうした熱意に感銘を受け、一緒に家づくりに関わる人たちを教育するコンサルティング会社を立ち上げた。

ドイツには家の燃費を数値化し証明する『エネルギーパス』という基準があり、それが家を建てる基本になるという。早田さんと芝山さんは日本の住宅を持続可能にするために、エネルギーパスをドイツから輸入し、普及に尽力。全国で300回以上講演を行ってきた。「しかし、なかなかエネルギーパスを採用した家づくりを行う工務店はありませんでした。なぜなら、リフォームをしたり、35年で壊してまた建てるほうが、工務店としては儲かるからです」と芝山さん。

そんな矢先、2011年に東日本大震災が発生。省エネに対する世間の認識も以前より一層強くなり始めた。「震災をきっかけに、日本の住宅を変えるなら、自分たちが住宅をつくって伝えていくしかないと思いました」。こうして2012年、早田さんと芝山さんは「WELLNEST HOME」の前身となる「株式会社低燃費住宅」を設立。2017年には「株式会社WELLNEST HOME」と社名を変更して、芝山さんが社長となり、高気密高断熱で100年先まで持続可能な家づくりを始めたのだ。

■エアコン1台で快適に過ごせる高気密高断熱の家

「WELLNEST HOME」が提案するのは光、風、音、温度、湿度など多様な観点から経験と知識を働かせてつくる上質な住まいだ。そのため、材質にも徹底してこだわっている。まず躯体となる柱は地震に強く、腐食とシロアリにも強い「緑の柱」を採用。半永久的に使える木材だ。壁は自然素材を使ったダブル断熱。断熱材だけで一般的な住宅の2倍以上にあたる205ミリの厚さに仕上げている。断熱材は耐火性能のあるロックウールや、調湿効果のあるセルロースファイバーを採用。さらに紙クロスの上に漆喰で塗装。家1軒で約13リットルもの湿度を調湿し、湿気のない室内環境を作り出している。

また熱交換型換気システムで、冬なら温めた、夏は冷やした室内の空気を排気する際に空気の中に含まれる熱を回収。換気口から暑い、あるいは冷えた外気が入ってこないため、快適な温度で過ごせる上に冷暖房費の節約にもつながる。窓は細かい場所まで断熱材を埋め込んだオリジナルの「ウェルネスト ウィンドウ」で世界トップクラスの断熱性能に。もちろん、窓も壁も遮音性能が高く、屋内でピアノを弾いても外にほとんどもれないほどだ。

「よく、2階建ての家は夏になると2階が暑いといいますが、弊社の家の中は温度差が2度以上はなく、常に25度前後。湿度も50%前後。エアコン1台で家中快適に過ごせるのです」と芝山さんは笑顔で話す。「日本の蔵は漆喰塗装で、1年中温度も湿度も一定なので味噌や醤油、米などを保存していても腐ることはありません。もともと左官業だった早田はこの発想で、高気密高断熱の家の開発に取り組んできているのです」(芝山さん)

さらに「日本には暖房便座がありますが、ドイツにはありません。なぜなら、ドイツはトイレが寒いということがない家だからです。家の環境を快適にするために家電の性能を上げるというのは本末転倒。家の躯体の性能を上げるほうがいいと私たちは考えています」と芝山さんは確信する。

■孫の代まで住み続けられる、資産価値の高い家を提案

芝山さんは、建て替えが必要になる家を売る人、買う人に対して、伝えたいことがたくさんあると話す。「家は建て替えたりリフォームしたりと消費するものではなく、水回りや機械関係だけのローメンテナンスを行いながら、長く住み続けることが理想です。私たちは一度建てた家は孫の代まで住み続けられる、あるいはお子さんがいない家でも誰かがまた少し手を加えるだけで快適に暮らすことができる、資産価値のある家を提案しています」

こうした考えのもとでこれまでSDGsの17の目標のうち、目標11「住み続けられるまちづくりを」はすでに取り組み中。「2015年のパリ協定で採択された際の課題があったから解決するのではなく、持続可能な社会を作るために私たちは“住宅の見地”から貢献しようと考えて積み重ねてきたことが、結果としてSDGsにつながっています」。

また持続可能な社会づくりへの思いは家づくりだけにとどまらず、北海道・ニセコ町でまちづくり会社と包括連携協定を締結。街区設計やコンセプトづくりに関わりながら、行政や大学と一体となってさまざまな課題解決を目指し、社会・経済・環境の3つのバランスを保つSDGsなまちづくりにも取り組み始めている。

最高性能の家づくりやまちづくりで未来に貢献していく「WELLNEST HOME」。日進月歩で成長を遂げていく企業の今後に注目したい。

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