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【漫画】初めての心療内科で「適応障害によるうつ病」と診断。原因がわかれば治せると、正直ホッとした/うつ逃げ

  • 2022年8月3日
  • Walkerplus

SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。

コミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間を、お届けする。


今回は、初めての心療内科と休職の手続きについて。自分がうつ病だと知った時や、会社に休職の報告を行った際の正直な気持ちが描かれる。

■不安感の原因がわかり、どこか安心している自分がいた
はじめて訪れる心療内科に、少し緊張していたなおにゃんさん。実際はどのような雰囲気だったのだろうか。

「風邪をひいた時などにかかっている普段の内科と、全く変わりませんでした。心療内科ってどこか怖いイメージがあったので、逆にびっくりしたほどです。先生も気さくで優しい方でした。ただ、現在はコロナ禍の影響もあり、心療内科に通院する人も増えたらしいので、初診の予約がなかなか取れないことが多いです。もし受診を検討されている方がいたら、早めの予約をおすすめします…!」

正体のわからない不安感におびえていたなおにゃんさんは、「適応障害によるうつ病」との診断に、正直ほっとしたという。

「『まさか自分がうつだったなんて…』みたいな話を見聞きしていたので、私もショックを受けるのかな?と思っていたのですが、実際に言われた時は逆にホッとしました。急に不安感に襲われた原因がわかったような気がして、かえって安心したのだと思います」

しかし、自身がうつ病で休職することについては、周りの人にほとんど言わなかったそう。

「伝えたのは、本当に仲のいい友達2~3人だけですかね。うつになったと伝えることで、心配をかけたり、気を遣わせてしまうのは申し訳ないという気持ちがあったので、なかなか言い出すことができませんでした」

漫画の中でなおにゃんさんは、自身をうさぎの姿で描いている。どうしてこのような表現になったのか、聞いてみた。

「主人公(自分)をうさぎで描いているのは、単純に描きやすいからです。特に自分を人間として描こうとすると、どうしても照れが出てしまうし、もしかしたら少しいいように格好つけて描いてしまうかもしれないので、あえて人間じゃない動物にしようと思いました。あと、ぶっちゃけて言うとうさぎって、耳が長いぶん、デッサンがちょっと狂っててもバランスが取りやすくて描きやすいということもあります笑」

また、主人公以外の登場人物は、形は人間だが顔がない。これについても理由を教えてくれた。

「人間に顔がないのは、私に人間を描く画力がないということもあります。しかしそれ以上に、人間が苦手で、怖くて描けないからだと思います。でも、苦手なものは苦手だし、できないことはできません。だから、逆にそれを個性だと思って、これからも顔なし人間を描いていこうと思ってます!笑」

絵柄にも内容にも、なおにゃんさんの内面がたっぷりと反映された漫画「うつ逃げ」。漫画はこれからいよいよ休職期間に突入し、過ごし方や考えたことが描かれる。今後の展開も楽しみにしたい。

取材・文=石川知京

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