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SDGs未来都市、豊田市の未来にふれる「とよたecoful town」

  • 2022年5月13日
  • Walkerplus

都市と山村が共存し、多様な産業が発展する豊田市。2009年には「環境モデル都市」、2010年には「次世代エネルギー・社会システム実証地域」、そして2018年には内閣府から「SDGs未来都市」に選定され、持続可能な社会づくりに力を注いでいる。今回、そんな豊田市の未来を楽しみながら学べる施設「とよたecoful town」で体験してきた。

■現在や未来の地球について理解を深める「さわれる地球」

パビリオンのコンセプトゾーンでは、豊田市がめざすSDGsのまちづくりについて多様な形で展示紹介している。そのひとつが「さわれる地球」だ。自分の手で地球を動かしながら、豊富なコンテンツで現在の様子や未来に向けての課題について知ることができる。コンテンツの内容は実に多種多様。2100年までに北極とヒマラヤは今より12度以上気温が上がる、という衝撃の予測やペンギンの生息マップなど、あらためて地球環境について考えさせられるものばかりだ。中にはGPSをつけた渡り鳥が現在地球上のどこを飛んでいるかがわかるコンテンツも。子供だけではなく、大人も楽しみながら学ぶことができる。

■50年後の明るく楽しい未来をタブレットでのぞく

50年後の豊田市の様子を知ることができる「とよたタイムトリップ」のコーナーも興味深い。現在の豊田市が描かれた壁画に、備え付けのタブレットをかざすと将来の様子がわかるのだ。例えば、ピクニックをしている様子の壁画にタブレットをかざすと、採集した昆虫を3Dプリンターで模型にしたり、ドローンを使って昆虫博士に話を聞く様子などが映し出される。本当に近い将来実現しそうな未来図は、見ているだけでワクワクする。

■FCV専用の水素ステーションも設置

敷地内には、燃料電池自動車専用の水素ステーションが完備。CO2を排出しない水素を使って走る燃料電池自動車(FCV)は年々開発が進み、昨今では全国にインフラも整備されつつある。燃料電池自動車の代表ともいえるトヨタ自動車の「新型MIRAI」は、水素を3分充填すれば約750キロ走行できる。また外部給電機能を搭載していて、災害時にも役立つという。地域バスとして運行している燃料電池バスもここの水素ステーションを使用している。水素ステーションは希望があれば内部の見学も可能。普段あまり見られない水素製造装置を見ることができる。
■次世代モビリティ試乗も体験

敷地内では、次世代モビリティの体験試乗も可能。環境負荷の軽減をめざした移動手段のひとつで、実際に乗ることでその利便性を体感してもらおうという取り組みだ。パーソナルモビリティの1人乗り超小型電気自動車や、歩行領域でのモビリティ、座り乗りのモビリティなど、さまざまなタイプのモビリティが試乗できる。いずれも乗り心地は快適で、運転も難しくはない。事前にインターネットから予約が必要だが、訪れたらぜひ試乗してみたいものだ。

■独自のSDGsに取り組む「ホガラカ(ほがらかふぇ)」

こうした施設や体験のほか、施設内にはランチが楽しめる「ホガラカ(ほがらかふぇ)」もある。ここでは、地産地消を中心とした食材で作る料理を提供。地元の農家が手がける野菜や米、豊田市内の市場から仕入れる新鮮な魚、旨味の濃い奥三河の地鶏を使った栄養満点のメニューは世代を問わず評判だ。「店の運営を通してシニアや子育て世代のママさん、引きこもりの学生さんたちなど誰もが活躍できる場を提供しています」と話す店長の山中康裕さん。地産地消だけではなく、こうした取り組みもSDGsにつながっている。

■ゼロカーボンシティをめざして

2012年にオープンし、2019年のリニューアルオープンをきっかけに豊田市のSDGs発信拠点として展開してきた「とよたecoful town」。2024年春以降はここを移転し、新たな形でSDGsの普及啓発活動を行う予定だ。

「もともと豊田市では、企業・団体と連携し、多様な実証実験やサービス創出に取り組んできました。こうした積み重ねをもとに、これからもSDGs未来都市として新たな進化を続けていきたいと考えています」と話すのは豊田市役所未来都市推進課の前田有紀さん。「2050年脱炭素社会の実現に向けて、企業・団体、そして市民の皆様とともに挑戦し続けていきます」。SDGs未来都市として先陣をきって発展し続ける豊田市の今後に期待したい。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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