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【漫画】夢が叶う!?もしかして両思い?ラストが“こわおも!“彼女の笑顔を永遠に閉じ込め「いつまでも幸せ」でいたい男の結末は?

  • 2022年4月15日
  • Walkerplus

幸せな夢を見ながら最期を迎えられるという、高齢者のために開発された新薬「ヒプノリウム」。老後施設で使用される夢のような薬を盗み、好きな彼女と近づきたいと願う主人公。夢のような治療薬「ヒプノリウム」の世界観や本作の裏側について、小出もと貴(@koidemotoki)さんに話を伺った。

画家を目指しながら老人介護施設で働いている主人公は、同じ施設で働く小説家志望の早瀬と互いの創作物を見せ合う仲だ。早瀬に恋心を抱く主人公は、早瀬ともっと近づきたい一心で違法薬物「ヒプノリウム」に手を出してしまう。彼女の小説の世界観を見事に描くことで2人は強く共鳴し、惹かれあっていく。もしかしたら付き合えるかも?と、淡い期待を抱いていた、その時。

■欲望や夢をコントロールできる画期的な薬「ヒプノリウム」

――ヒプノリウムが生まれたきっかけを教えてください。

以前『アイリウム』という1錠飲むと1日分の記憶を失う薬の漫画を描いたのですが、その作品のラストに登場させる薬として『ヒプノリウム』を考えました。現実逃避がテーマの作品だったのですが、現実世界で叶えられない欲望を夢をコントロールすることで満たす!ということが出来る薬があったら面白そうだなぁ、と思ったのがきっかけです。

――ヒプノリウムはいつ頃の作品ですか?

2016年です。Dモーニングというアプリで1週間限定で配信されました。『アイリウム』の連載は終わっていたのですが、もう少し話が作れそうな設定だったので、セルフスピンオフ的な感じで描きました。

――理想の世界に行ける「ヒプノリウム」夢のようなアイテムですね。未来で実際に「ありそう」な設定で、本当に使われそうな薬だなと思いました。

ありがとうございます。そうですね。夢の世界なら何をしても自由で、どんなことをしても誰にも知られることなく存分に楽しめます。不自由な体からも解放されますし、ハマる人はハマってしまいそうですよね。夢の時間の方が大事になって現実世界はただ肉体を維持するためだけの存在になってしまう、という人も現れそうです。そのためヒプノリウムは違法薬物という設定で、死期の迫った老人にしか処方されないことにしました。

――ヒプノケアを受けている方の「今を見つめていたい」という意思は尊重されないのでしょうか?

脳の病気のせいで暴れたり歯止めがきかなかったりする老人なので、ヒプノケアを施されてしまってます。この介護施設は、手のかかる老人たちを眠らせることで管理し、人手不足を補っているという設定です。

――「世にも奇妙な物語」みたい「実写化できそう」というコメントもありますが、いかがでしょうか?

そう思ってもらえてとても嬉しいです。『ヒプノリウム』は『世にも奇妙な物語』のストーリーラインをかなり参考にして描いた作品なので、いつか是非実写化していただけたらそんなに嬉しいことはありません。

認知症が進み、手に負えなくなった老人たちに処方される「ヒプノリウム」は、夢の中で幸せな時間を過ごすことができる画期的な治療薬。そんな違法薬物を使って、現実世界を思い通りにしようと考えた主人公に起きる思いがけない「まさか!」のラストに注目してほしい。

取材協力:小出もと貴(@koidemotoki)

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