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【漫画】「鼻づまりが治らないと思っていたら、がんでした」主婦の闘病体験を前向きに描く異色作が登場

  • 2022年5月9日
  • Walkerplus

幸せに暮らしていた一家の母親が突然がんに。これからどうする?その時家族は?「がんサバイバー」という言葉もあるように、がんと闘病・共存しながら日常を送る生き方が注目されている。そんな中、自らのがんとの闘病や家族との触れ合いを漫画「鼻腔ガンになった話」に描き、Instagramでアップして反響を呼んだのが、やよいかめさん(@yayoi_kame)。そのリメイク版を今回描いていく。

やよいかめさんは夫と子供2人の4人家族。鼻の不調を感じ始め、精密検査を受けたらまさかの鼻腔(びくう)がん宣告。突然の診断に焦るものの、家族はその事実を受け入れ前向きに対応。つらい時には励まし合うなどして、一家は闘病生活を共にしていくことになる。

検査や入院のようすなどはもちろん、家族とのやりとりも時にはコミカルに描かれる。誰もが当事者になる可能性がある今、その実体験は参考になるに違いない。

■育児も大事だけど、親の体も家族にとっては大事と痛感
まずは、作者のやよいかめさんの自己紹介を。「こんにちは。やよいかめと申します。以前Instagramで描いた『鼻腔ガンになった話』を大幅にリニューアルして、もう一度描かせていただくことになりました」

この漫画を描いたきっかけは、親は子供だけでなく自分の体も大事にしなければと痛感したこと。「親って、子供はすぐ病院に連れて行くのに、自分の病気はいつも後回しにしがちです。そのせいで治療が手遅れになるケースを入院中いくつも見ました。子供だけでなく自分も大切にすることは、家族を大切にすることにもつながります。この漫画を読んで少しでも多くの方が『私も病院でがん検診しよう!』と思うきっかけになれたら、とてもうれしいです」

闘病記というと暗いストーリーになりがちだが、やよいかめさんの作品はまったくそういうところがない。むしろ、がんになっても家族や周囲の支えで十分克服できるんだ、とポジティブな感想を抱くほど。

「一番読んでいただきたいポイントは『笑い』です。がんのことを漫画にするならできるだけおもしろくしようと思いました。がん細胞をやっつけてくれる免疫細胞にナチュラルキラー細胞というのがあるんですが、笑うことでその免疫細胞は活性化するそうです。つまり読んでもらって、がん細胞まで知らないうちにやっつけることができる!素晴らしい!(笑)」と語る。

■鼻腔がんの初期症状は鼻づまりと微熱だけだった
今回はプロローグ。夫の転勤が急に決まった。気に入っていた岩手の生活から離れるストレス、引っ越しのバタバタ、その中でついついやり過ごしていた鼻の不調が長引いていく。「熱を測っても微熱で、症状は鼻づまりだけだったので、軽い風邪だと思い込んでしまいました。インフルエンザや溶連菌のような症状が強く出る病気だと『病院に行かなきゃ』ってすぐ思えるんですが、微熱と鼻水だけだとつい『もう少し様子見てからでいっかー』と思ってしまいました」

それから3か月後、がんが宣告される。

取材・文=折笠隆

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