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年間生産量は“地球10周分”!?誕生100周年「ハリボー ゴールドベア」のルーツに迫る!

  • 2022年4月2日
  • Walkerplus

ハード系グミの代表的な存在である「ハリボー ゴールドベア」。カラフルな色味とクマの形がキュートな、ドイツ発祥のお菓子だ。日本でもコンビニやスーパーで気軽に手に入るようになり、身近なお菓子となっている。そんな「ハリボー ゴールドベア」は、なんと2022年で誕生100周年。アニバーサリーイヤーに突入した。

日本だけでなく、世界中の子供から大人までをとりこにしているゴールドベア。そんなゴールドベアを日本に輸入・販売をしている三菱食品株式会社輸入菓子担当 グループマネージャーの森川博昭さんにインタビューを敢行。初めて日本に輸入された時の苦労や、100周年を迎えた今の取り組みについて聞いた。

■1年間の生産量は地球10周分?ゴールドベアの歴史
ゴールドベアを産んだ製菓会社「HARIBO」は、ドイツのボンという地域で1920年にハンス・リーゲル氏が創設。「世界で初めてグミを作った会社」と言われており、社名は創設者の名前である“ハンス・リーゲル”と、誕生の地である“ボン”を組み合わせて命名された。「子供に食べさせてあげたくなるお菓子を」という思いをポリシーに、現在までに1000種類以上のお菓子を生み出している。

そして今回誕生100周年を迎えたゴールドベアは、HARIBOが創立されて2年後に作られたお菓子だ。パッケージの黄色いクマ「ゴールドベア」は、当時流行していたサーカスからインスパイアされて生まれたという。オレンジ、パイン、リンゴ、いちご、レモン、ラズベリーの6種類のフレーバーが1袋に入っており、今ではすっかりグミの定番となった。

「ゴールドベアの年間生産量は最大1億6000万個で、1つ1つのゴールドベアを並べるとおよそ地球10周できてしまうんです」と森川さん。この事実には思わず舌を巻いた。

ちなみに、国内ではゴールドベアのほかにもHARIBOの商品が15種類ほど常時販売されており、毎年マーケット調査を行いながら精査して追加販売されている。

■日本人に手に取ってもらうための工夫とは?
HARIBOは「子供に食べさせてあげたくなるお菓子を」をモットーにしており、お菓子にもさまざまな工夫が凝らされている。

「HARIBOの商品は、どれも中身が見えるパッケージとなっています。たくさんフルーツを描いて果汁感あふれるパッケージにすることもできましたが、『安心して手に取ってもらえるように』という思いからずっとこのスタイルです。さらに合成着色料不使用という点も安心して食べられるポイントです」

たしかに過去に見たことのあるHARIBOのグミはすべて中身が見える仕様。注視していなかったが、パッケージには「合成着色料不使用」とマークがついていた。あの心ときめくカラーリングは、すべて天然物質から取られたものだった。

そんなHARIBOが日本で初めてゴールドベアを売り出したのは1985年のこと。その後ゴールドベアの味とユニークな食感が日本でも受け入れられ、次第に市場に並ぶように。多くの店がHARIBOの商品を取り扱うようになり、より簡単に購入できるようになった。

さらに、今ではゴールドベア以外の種類を見かけることも。なかでもポピュラーなのがコーラの味と瓶の形を忠実に再現した「ハリボー ハッピーコーラ」、ハートや目玉焼きなどポップな形のグミが混ざっているアソートタイプ「ハリボー スターミックス」だ。

ちなみに、筆者がおすすめしたいのは「ハリボー グレープフルーツ」。ピンクと白の三角形のグミで表面が砂糖でコーティングされており、噛むとシャリシャリとした感触。中身はソフトタイプのグミとなっていて、甘すぎずさっぱりとしたグレープフルーツの味わいを楽しめる。まだ食べたことがない人には、ぜひお試しいただきたい。

■続々登場予定!アニバーサリーイヤー限定商品
ゴールドベアの誕生100周年を記念して、日本でも新たな取り組みが行われている。力士がゴールドベアを食べる様子を子供の声でアテレコしたインパクトあるCMが放送中だが、実はこれまでは関東・関西・中部エリアでしか放送されていなかったのが、周年キャンペーンの一環でエリアを拡大することが決定している。3つのエリアに加えて北海道や中国地方でも見られるようになるので要チェックだ。

さらにこの1年を通して限定商品の発売も予定されている。すでに2月から「ハリボー ゴールドベア スペシャルアソート」が販売されており、バナナ、ピーチ、メロン、ピンクグレープフルーツ、パッションフルーツ、ブルーベリーという、通常版とは全く違うフレーバーが楽しめる。通常版にはない青や紫といった珍しいカラーリングも特徴的。

4月には日本限定で4連グミが登場。通常のゴールドベアはチャックなどがついておらず、子供に渡したり、少量だけ食べるたりすることが難しい。かねてよりファンから「程良いサイズのものがほしい」と要望があり、それに応える形で今回販売されることになった。小さな子供のお菓子としてや、仕事の合間にちょっとだけ食べたい人にぴったりのサイズ感だ。

また5月には限定パッケージのゴールドベアが、その後は今回のアニバーサリーの目玉ともなる「ハリボー サワーゴールドベア」(5月コンビニ先行発売、9月全国発売)が発売。海外ではすでに販売されている人気商品で、グミの表面が酸っぱいパウダーでコーティングされ、ゴールドベアとはひと味違う味わいに。これまでにない新しいフレーバーに期待せずにはいられない。

2020年には会社としても100周年を迎えたHARIBOだが、このように老舗メーカーながらどんどん目新しい商品を展開している。

「大人の方にももちろんですが、HARIBOはやはり『子供のために』を第一に考えているので、ぜひお子さんと一緒に“ちょっとしたお菓子”としておうちで楽しんでほしいです」

いつしか私たちの生活に浸透し、何気なく食べていたHARIBOのお菓子には、安心安全に消費者に届けるための工夫がたくさん詰まっていた。今年はHARIBOのグミを味わうだけでなく、100周年という長い歴史を噛みしめよう。

取材・文=織田繭

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