友人の祖父が自分たちを守ってくれた…？海で起きた恐ろしい出来事を描いた漫画が、Twitterで話題になっている。
この漫画を公開したのは、「想定外」「予測不能」なショートホラー漫画をSNSに投稿して話題を集め、Twitterに10.4万人以上ものフォロワーがいる漫画家・誰でもない(単行本発売中ダレ♂)(@daredemonaidare)さん。緻密な人物描写と伏線を効かせたストーリーが特長で、記事が公開されたあとはユーザーたちの“感想合戦”で盛り上がるのがお約束となっている。
1月28日に公開されたのは『おじいちゃん子』と題された漫画だ。女性二人で海釣りに来ていた主人公と、友人のきょうこ。船を操縦するきょうこは、「私はおじいちゃん子でさぁ、釣りもおじいちゃんに教えてもらったんだ」と、亡くなった祖父との思い出話をはじめる。しかし、主人公は気もそぞろに船の後方ばかり見ている。
そんな主人公にきょうこは「あせったねー」「サメ3匹に囲まれるなんて」と衝撃の発言。主人公も「うん…死ぬかと思った…けど…」と含みを持たせて…。どうやらこの二人、先ほど巻き込まれた“事件”のことを話しているようだ。
主人公が言うには、海の上でサメに囲まれたものの、そのサメたちを「おじいさんの巨大な顔」が飲み込んだというのだ…！主人公は、自分たちのことをきょうこの祖父が守ってくれたのでは？と問いかけるも、きょうこは主人公の顔を見ず「ちょっと家に来て…」と告げたのだった。
きょうこの家に着くと、居間には亡くなった祖父の遺影が飾られていた。しかしその顔は、先ほど海に現れた顔とは似ても似つかないもの。そしてきょうこから語られたのは、「おじいちゃん…釣り仲間を海で亡くしたんだ」という“祖父の友人”の話。
きょうこの祖父は友人にかなりの借金をしていて、「船の上でケンカになった」のだそう。どうやら、それがきっかけで祖父の友人は亡くなったようだ。さらに、きょうこは主人公に対して畳みかける。
「もしかしたらだけどあの顔…サメから助けてくれたんじゃなくて、私たちを食べようとしてたのかもね」
サメを飲み込んだ顔の正体がきょうこの祖父の友人であること、亡くなった原因が「借金」だったことを聞いた主人公は、全身を震わせながら「返済はいつでもいいから！」ときょうこに叫ぶ。
きょうこは「そう？悪いね」と冷静に答えるのだった――。
この漫画を読んだユーザーからは「借りてるところまでおじいちゃんそっくりな孫かぁ…」「金は借りてる方が強いんだよなぁ」「本当に怖いのは人間…」といった風に、人間の心の闇を推しはかるコメントがなどが見られた。
海の上では間一髪で助かった主人公だが、きょうこに対して借金の催促をしていたらどうなったのだろうか…。ラストのコマ、きょうこが一体どんな表情をしているのか推察してみてほしい。
取材協力：誰でもない(単行本発売中ダレ♂)(@daredemonaidare)
