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豪華な海鮮丼が実は…!?クリエイターが語る、大人がハマるミニチュアの魅力とは

  • 2022年2月5日
  • Walkerplus

おいしそうな料理が、よく見ると実は指先サイズ!そんな驚きに包まれたミニチュアアートが近年ブームになっている。ミニチュア関連の展覧会や制作ワークショップなども各地で開催され、SNS上ではミニチュア作家によるさまざまな作品を見ることができる。

そこで今回、舟盛りや刺身など“和もの”を中心に制作しているミニチュア作家、こるは(@kasuga_maru)さんにインタビューを実施。「リアルすぎる!」「思わず食べてしまいそう」とSNSでも話題になる作品の制作背景やこだわりなどを聞いた。

――こるはさんのプロフィールを教えてください。
【こるはさん】おばあちゃんのミニチュア作家です。

――ミニチュア制作を始めたきっかけは?
【こるはさん】もう20年以上前になりますが、本屋でドールハウスの本に出合ったことがきっかけです。その後しばらく制作をお休みしていましたが、9年ほど前に再開。娘に勧められて、やり方もよくわからないままSNSの投稿も始めました。

――刺身や和菓子など、いわゆる“和”の作品多いですが、題材はどうやって決めているのでしょうか?
【こるはさん】自分が作ってワクワクするものを題材に選んでいて、結果として和のものが多くなりました。舟盛りやお刺身などは色も盛り付けも美しいので、ミニチュアにするのはとても楽しい作業です。

――作品はすべて手作りですか?
【こるはさん】はい、ほとんど手作りです。例えば舟盛りの場合、舟はヒノキ材やバルサ材などの木材を切り組み立てて着色しています。刺身は主に樹脂粘土製で、粘土に着色して形成し乾かしたあと、必要であれば上からも着色します。大根のつまやワサビなども樹脂粘土で作って、刺身と一緒に舟に盛り付けて、最後にニスを塗って仕上げをします。

――よりリアルに近づけるためのコツはありますか?
【こるはさん】そうですね…コツというほどではないですが、刺身の場合、樹脂粘土に透明粘土をブレンドして、少し透明感のある仕上がりにしています。

――ひとつの作品を作るまでどれくらい時間がかかるのでしょうか?
【こるはさん】何個か一緒に作っているのですが、例えば舟盛りの場合、完成まで3週間くらいかと思います。

――ミニチュア制作の魅力を教えてください。
【こるはさん】小さいものはなぜかかわいくて、ミニチュアを見るとみんなが笑顔になるように思います。そこがミニチュアの一番の魅力ですね。制作中、ある程度仕上がってきた段階で、並べて眺める時間が楽しいです。

以前はミニチュア関連のイベントに参加することも楽しみでしたが、今はコロナ禍で参加できていません。けれど、SNSを通して懐かしい人から感想をいただいたりすると、とてもうれしいですね。

――一番気に入っている作品を教えてください。
【こるはさん】居酒屋のドールハウスです。かなり前に制作したもので、至らないところも多く恥ずかしいのですが…。見ていると作品の中に入り込んだような気分になって、店主とお客さんとの会話を想像してワクワクします。

――一番反響が大きかった作品を教えてください。
【こるはさん】やはり、海鮮丼やお刺身盛り合わせにいただいた反響が大きかったと思います。

――作ったけれどボツにした、という作品はありますか?
【こるはさん】たくさんあります(笑)。最近では生牡蠣のミニチュアで、粘土が乾いたら思った色にならず、ボツになりました。

――今後の目標があればぜひ教えてください。
【こるはさん】「おいしそう」と思ってもらえるものは今後も作っていきたいですね。あとは、手の平サイズの金魚すくいの水槽は作ったことがあるのですが、池を泳ぐ鯉にも挑戦してみたいです。コロナ禍が落ち着いたら、イベントにも参加したいと思っています。

――ありがとうございました!

取材協力:こるは@kasuga_maru

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