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【漫画】最初の緊急事態宣言中に出産。不安でいっぱいの新米ママを救った言葉とは?

  • 2021年12月17日
  • Walkerplus

家族との日常を漫画にし、SNSで投稿しているおおやたまこさん(@otama_tw)。クスっと笑えるエピソードが満載だが、筆者が特に気になったのはコロナ禍での出産や育児について描いた作品「のりまきが初めて外を笑顔で歩いた日」だ。今回はおおやたまこさんにこの作品を描くきっかけや、漫画を描くうえで大切にしていることなどを聞いてみた。

■「自身の経験が少しでも誰かの助けになれば」と漫画に
おおやたまこさんがのりまき君を出産したのは、1回目の緊急事態宣言が出された2020年4月7日。先行きが見えない状況のなか赤ちゃんと2人きりで過ごしていると、外の世界がとても危険な世界のように思えたそう。

「普段の私はかなりマイナス思考で落ち込みやすい人間なので、SNS上ではそういった面を出さないよう心がけていました。しかし、『多くの人に見てもらえる機会があるのなら、私の経験が少しでも誰かの助けになるのかな?』と思い、この漫画を描きました」

自身が保健師からの「ごめんねよりもありがとうと、ニッコリしてあげてください」との言葉に励まされたように、1人でも読んだ人の気持ちが楽になればと描いた本作。フォロワーからも、たくさんのコメントが届いたそう。

「私と同じようにコロナ禍で出産した方から、共感の声がたくさん届きました。初めての子育てを、コロナ禍という経験したことのない状況でされていることに不安を感じている方は多く、『励みになった』とのメッセージも」

「一部には批判的な意見をくださる方もいて、いろんな考えがあると覚悟しつつも、やはり傷つきました。もちろん、その方の意見も正しいと思います。ですが、過去は変えられないですし、子育ても人それぞれ。今では親が子のことを想って行ったことに間違いはないと思っているし、もし間違ったとしてもこれから頑張ることはできるよというメッセージを作品に込めたつもりなので、そこを読んでいただけると嬉しいです」

■漫画を描く際は、家族の許可取りも
現在は主婦業の傍ら、育児漫画の投稿やデザイン・イラストの仕事をしているおおやたまこさん。そもそも漫画の投稿は、個人で仕事を行うために始めたという。

「息子が1歳を過ぎ、元々やっていたデザインの仕事を個人で請け負うことを決意しました。コネなどがなかったので、まずは自分がどういう人間かをクライアントに知ってもらおうと、私たち家族を題材にした漫画を描き始めました。元々育児漫画を読むのが大好きだったので、描いてみたかったという気持ちもあります」

名刺代わりに描き始めた漫画だが、今ではかけがえのない日々の記録も兼ねている。そのため、「家族のエピソードをなるべくありのままに描くようにしています」とおおやたまこさん。漫画を描くうえでのこだわりや、大切にしているポイントを教えてくれた。

「読む人を不快にさせないよう、気を付けています。漫画のメインテーマは、『日常の中で面白いと思ったこと』。ですがそれを描くことで、例えばネタにされた夫が不快な思いをしないよう許可を取り、見た人が気分を害さないよう表現の仕方について相談することも。あと、ここぞ!という時の表情は、納得がいくまで何度も描き直しています。時には自分の変顔を写真に撮り、トレースすることも。最近の作品では、息子が泣く直前の、堪えている顔がお気に入りです」

■おおやたまこさんお気に入りの作品を紹介
今まで投稿した作品の中で、特にお気に入りの作品を2つ選んでもらった。1つは、のりまき君お気に入りの遊びで、旦那さんが釣り上げられるというもの。

「大袈裟ではなく、私たち夫婦は割といつもこんな感じで全力で遊んでいて、それをうまく表現できたと思っています。読んだ方から、『オチが想像できたけど面白かった』、『夫さん、活きがいいですね!』などのコメントをいただき、自信にも繋がりました」

もう1つは、息子ハイ(息子好き過ぎでハイテンションになっている時)を描いた作品。

「『笑った』や『面白い』と言ってもらえることが多いなか、この漫画で初めてたくさんの方に共感してもらい『あぁ、みんな家ではこんな変態的に子どもにスリスリしてるんだなぁ…笑』と嬉しくなりました。匂いで現実に引き戻されるのも、皆さん一緒のようです笑」

■読者からのコメントを読むのが幸せ
日々寄せられるコメントは、のりまき君や旦那さんを褒めるものが多いそうで、おおやたまこさん自身の生態については「それは普通じゃないよ!」と書かれることが多いそう。「あれ~?」と思いながらも楽しいコメントが多く、毎回読むのが幸せだと語ってくれた。

「人に会うのを躊躇ってしまうご時世で、日常的にコミュニケーションをとれることは、本当に癒し。SNSを始めてよかったなぁと日々感じています。いつもふざけているうえ、拙いイラスト・内容なのに、優しいコメントやDMをくださるフォロワーの皆様に感謝しています。今後は育児の参考になるような投稿もできたらいいなと思っているので、読んでくださると嬉しいです。みなさんに楽しんでいただけるよう、おたま頑張ります!」

これから挑戦してみたいことは?と聞いたところ、「連載物や今まで描いたことのないイラストの手法の勉強、そして絵本の出版」と、答えてくれた。おおやたまこさんの更なる活躍とのりまき君の健やかな成長を、これからも楽しみにしたい。

取材・文=石川知京(ウォーカープラス編集部)

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