舞台「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageの爆豪勝己役など、人気作品に多数出演している俳優の小林亮太が都内近郊のグルメバーガー店をナビゲート。食レポはもちろん、ハンバーガー好きの目線で取材したおいしさの秘密をお届けする。
日本一長いアーケード商店街で知られる、東京・武蔵小山にある「シェリーズバーガーカフェ」は、地元で愛されるグルメバーガーの名店。今回は、人気メニューの「アボカドチーズバーガー」(1380円)を紹介する。
■「見栄えよりも味を」こだわり具材をビルド
「シェリーズバーガーカフェ」のハンバーガーは共通して、ふんわりとしたパンにマヨネーズとマスタードを塗り、香川の精肉店から直送され毎日成形しているパティとレタス、トマト、刻んだ生オニオン・スイートレリッシュをサンド。
スタンダードな具材のように感じられるが、店主の上野勇平さんが「それぞれの素材をバランス良く味わえるハンバーガーを目指している」と語るように、細部にもこだわりが詰まっている。
「素材の味を生かすために、マヨネーズとマスタードはバンズに薄く塗っています。また、トマトは輪切りだと水っぽくなるので、種を取って角切りにしているんです。輪切りの方が見栄えはいいですが、それよりも味を重視。水分が出てパンがびちゃびちゃになってしまうのは、テイクアウトだとより気になりますよね」と上野さん。
テイクアウトの利用も増えた昨今、ありがたい心遣いだ。さらに、刻んだトマトを真ん中に配置することで、食べ進めるうちに徐々にトマトが現れ、味の変化が楽しめるように、と考えられている。
そんな「ハンバーガー」をベースに、スライスしたアボカドとチェダーチーズをプラスした「アボカドチーズバーガー」。いよいよ実食…の前に、小林はメニューに記載された「ハイネケン」の文字を見て目を輝かせる。
「シェリーズバーガーカフェ」ではドラフトはハイネケンのみ。ハイネケン専用のサーバーを設置し、メーカーの抜き打ち洗浄でもメンテナンスはお墨付きの品質なのだそう。
ハンバーガーに合わせる飲み物は、コーラかビールという小林。せっかくの機会なので「ハイネケンドラフト」もオーダー！
■程良い塩加減のパティはチーズとの相性も◎
「ハイネケンドラフト」を堪能しながら「アボカドチーズバーガー」を食べる小林に、恒例の食レポをしてもらった。
「パティの塩気が強いと、チーズと合わせた時にしょっぱすぎることがあるんですが、程良い塩加減なのでチーズの良さも生きていておいしいです。トマトが出てくるとさわやかな味わいになりますし、レタスがパティに合わせて切ってあるので、食べやすいのもうれしいですね。厚切りのアボカドは存在感があって、味だけでなく食感のアクセントにもなっています。僕はもともとアボカドはあまり好きじゃなかったのですが、ハンバーガーを好きになってから、よく食べるようになりました」(小林)
食べ終えた小林は「女性にもちょうど良いサイズ感ですよね」とコメント。120グラムのパティに合わせたバンズでサンドした「シェリーズバーガーカフェ」のバーガーは、グルメバーガーの中では小さめの部類に入る大きさだ。これは、接客を担当している上野さんの妻・美奈子さんの意向が強いという。
「オープン前にいろいろなハンバーガー屋さんを食べ歩いたんですけど、サイズが大きいと私が食べきれなかったり、食べ飽きちゃったり、もうしばらくは食べたくないなという気持ちになってしまって。なので、女性でもなるべく最後までおいしく食べられるよう、かつ、1週間に1回は食べたいと思ってもらえるハンバーガーを作ろうとなったんです。土地柄、ご年配の方やお子さんも多いですが、モリモリ食べてくれますよ」(美奈子さん)
■店名は愛犬の名前が由来
「シェリーズバーガーカフェ」という店名は、夫妻の亡くなった愛犬の名前からつけたもの。看板犬は先代てるさん、現在は凪ちゃんで、この日、会えなかったことを残念がっていた小林だが、ミニチュアダックスを飼っているという共通点で意気投合し、話題は愛犬の話に。
「実家でダックスを飼っていて、今3頭目なんです。僕が生まれた時にいた子が一番長生きしたんですけど、僕が上京してから亡くなってしまって。ひとりっ子なので、家に帰った時に犬が玄関で迎えてくれないとすごく寂しいんですよね。それに、母もすごくロスになってしまったので、新しい子を迎えることになって。その子は茶色の女の子で、送ってもらった写真を見て、僕が“てろん”と名付けたんです。今までの子は散歩が嫌いだったんですけど、“てろん”は散歩に行っていて、外を歩いていると大体『男の子ですか？』って聞かれるらしいです(笑)」(小林)
「シェリーズバーガーカフェ」のハンバーガーは、もちろんテイクアウトも可能。絶品バーガーをおうちでも楽しんで。
ヘアメイク＝平林輝之
撮影＝小山志麻
取材・文＝大谷和美
※感染症対策万全のうえ、店舗の了承を得て撮影時のみマスクを外しています。
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