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映画『孤狼の血 LEVEL2』ヒロイン役の西野七瀬「松坂桃李さんは気さくなお兄さん」

  • 2021年8月18日
  • Walkerplus

警察と暴力団の激しい攻防を描き、多くの映画賞を受賞した『孤狼の血』(2018年)。その続編『孤狼の血 LEVEL2』が8月20日(金)に公開される。前作で殉職した先輩刑事の遺志を継ぐマル暴刑事・日岡(松坂桃李)を主人公に据え、さらに過激さが増した本作で、ヒロインとして重要な役割を演じたのが西野七瀬だ。素顔のおっとりとした雰囲気とは異なる“強い女性”に挑戦した彼女に、作品の印象や撮影秘話を聞いた。

■オファーをいただき、迷わず出たいと思いました
――出演オファーを受けた時はどんな気持ちでしたか?

前作の『孤狼の血』を見ていたので、あのハードな世界観の作品からオファーをいただくなんて…とすごくビックリしました。でも、こういった作品に出られることはなかなかないと思い、チャンスをいただいたと思って、迷わず出たいと思いました。

――こういう系統の作品はお好きなんですか?

それまであまり見なかったのですが、前作は興味をひかれて友達と見ていたんです。とてもハードで、見る側もすごく力が入る作品で(笑)。インパクトが強かった映画としてよく覚えていたので、オファーにはほんとにビックリしました。続編ができるんだということにも驚きましたし。

――続編は前作以上にハードな内容となっていますが、作品の印象は?

台本を読んだ時に「これが映像化されるなんて…」と思っていたのですが、完成作を見ると、自分の想像よりも遥かにすごいものができていて(笑)。でも、かっこいいって思いながら見ていました。暴力的なシーンも、普段なら「かわいそう」と感じますが、この作品は自然と受け入れられた感じで。むしろそういうハードなシーンでテンションが上がる感じがして、「ちょっと怖そうだし、どうしようかな」と思っている方にもぜひ見てもらいたいです。ストーリーも難しくなく、エンタメ感が強いので、楽しんでもらえると思います。日岡の超人感もすごくて、本当に人間なのかなと思うほどです(笑)。

――西野さんが演じた真緒は、芯の強いスタンド(スナックのような酒場)のママで、主人公の日岡刑事とは親密な間柄という役どころ。どういう女性だとイメージされましたか?

しっかりしていて、面倒見がよい女性だと感じました。

――物語の時代が平成3年だけに、劇中ではバブル期のヘアメイクでしたね。

新鮮でした。髪色もブリーチをしてすごく明るい色にするなど、ヘアメイクも普段と違っていたので、新鮮だなーって思いながら自分を見ていました(笑)。

■現場では監督が一番楽しそうでした
――弟のチンタ(村上虹郎)に対する顔と、お店のママとしての顔では少し違いがありましたが、そこは演じ分けを意識されたんでしょうか?

違うように見えて、同じような空気なのかなと思ったので、大きくは区別して演じた感じではないです。弟に対しては言動が少し乱暴だったりするけど、かなり愛情を持って接しているので、そこの違いはあったかもしれません。身内に対しては頭を叩いちゃったりするっていう(笑)。

――現場では弟役の村上さんとはどんな関係性でしたか?

虹郎くんは始めからずっと私のことを「姉ちゃん」と呼んでくれていたんです、撮影以外の時でも。チンタみたいに誰からも可愛がられる方だったので話しやすくて、良い距離感が作りやすかったです。虹郎くんがそう振る舞ってくれていたので、私としてはすごく助かりました。ありがたかったです。

――松坂さんとはいかがでしたか?

松坂さんは気さくなお兄さんという雰囲気でした。日岡と真緒は親密な関係なので、同じシーンも多くて、合間はよくゲームの話をしていましたね(笑)。松坂さんがゲームが趣味らしく、私もゲームが好きなので。

――バイオレンス表現が多い作品ですが、現場は和気あいあいとした雰囲気だったんですね。

私が出ているシーンはそうでしたね。でも、現場では監督が一番楽しそうにされていた印象です(笑)。ハードなシーンが多いんですけど、誰よりもそのリアルさを追求していたのが監督で、モニターをニコニコしながら見られているイメージですね。「もっとやっちゃってもいいんじゃない!?」みたいな感じで。

■長ぜりふが難しく、現場でずっと「うーん」と…
――自身のシーンで印象に残っているのはどこですか?

真緒が一人で長くしゃべるシーンです。長ぜりふで、どう表現していくのかが難しかったです。そのシーンの空気を私が作らなければいけなかったので、現場でずっと「うーん」と言っていましたね(笑)。共演の方に「長ぜりふってすごく難しいんですけど、どうされていますか」と聞いて、「自分はいつもこうしているよ、こう心がけているよ」と教えていただいたり、監督に相談したり。監督は「全然大丈夫だよ、こちらに任せてください」と言ってくださったので安心できました。

――最後に、ロケ地の広島での思い出があれば教えてください。

すごく楽しかったです!ずっと呉市に滞在していたので、自分の撮影がない時はちょっと呉の街を散策したり、ラーメンを食べたり。とてもおいしかったです。あ、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)にも歩いて行きましたね。入館はしなかったんですが、大きいイカリを見られて楽しかったです。

◆プロフィール
にしのななせ●1994年5月25日生まれ、大阪府出身。乃木坂46の1期生として11年にデビュー。15年から「non-no」専属モデルを務める。18年に同グループを卒業し、『グータンヌーボ2』のMCや女優として活躍。現在、ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)に出演中。映画『鳩の撃退法』が8月27日(金)、『あなたの番です 劇場版』が12月公開予定。

◆作品紹介
『孤狼の血 LEVEL2』
8月20日(金)公開

刑事・日岡が広島の暴力団「尾谷組」と「広島仁正会」の抗争の手打ちを仕切ってから3年、日岡は裏社会を仕切る刑事となっていた。自分を慕うチンタをスパイとして「広島仁正会」の傘下組織に送り込み、その姉の真緒とは男女の仲に。そんな中、3年前に殺された「広島仁正会」傘下「五十子会」会長の腹心だった上林(鈴木)が刑務所から出所し、猟奇的な事件を起こす。捜査に当たる日岡と対峙した上林は、先の抗争で暗躍した刑事(=日岡)への報復を予告する。

原作=柚月裕子「孤狼の血」シリーズ
脚本=池上純哉 監督=白石和彌
出演=松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、斎藤工、中村梅雀、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎

◆スタッフ&衣装
撮影=中村和孝
取材・文=大西淳子
ヘアメイク=野口由佳(ROI)
スタイリスト=鬼束香奈子
編集協力=千葉由知(ribelo visualworks)
衣装協力(ジュエリー)=ノジェス(0800・300・3315)、アガット(0800・300・3314)

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